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来日「正しかった」多数、差別訴える声も――第14部〈探索未来〉

2010年6月22日16時6分

 日本で発行されている中国語の週刊新聞・中文導報(本社・東京)が、朝日新聞と協力し、読者の在日華人の意識について、5〜6月に紙面とホームページで尋ねた。

 「日本に来たことは正しい選択だったか」の問いには、「正しかった」がほとんどだった。「治安が良く、順番を守る。裏口から入ったり、わいろを贈ったりしない」(52歳、男性、教師)、「中国では学べない多くのことを学んだ」(58歳、男性)といった評価や、個人的な学業、事業の成果が挙げられた。

 「今後の生活の場所」についての問いにも、治安や環境の良さなどを理由に、日本を望む声が寄せられた。「日本と中国の両方で」という答えも複数あった。「それぞれの長所があるから」(58歳、男性、会社員)、「中国を熱愛するが、日本の生活にも慣れた」(55歳、女性、主婦)など。発展する母国と、暮らし慣れた日本の間で将来を思いめぐらせる姿が浮かぶ。

 「夫の退職後の年金と預金を考えると、台湾で暮らす方が余裕がある」として、「台湾に帰りたい」という回答もあった。

 「日本での生活で何に困っているか」との質問に対しては、「しばしば差別された」(58歳、男性)、「日本人の根っからの外国人排斥主義」(46歳、男性、会社員)という答えがあった。

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