ナチュラルグループ本社(以下、NG本社)が1回目の不渡りを出したことで、自然食品・健康食品業界が大きく揺れはじめた。一時は700億円を売上げたともされるメガ企業だけに、周辺企業への影響力も大きいようだ。2度目の不渡りがいつになるのか、関係各社は戦々恐々の思いで成り行きを見守っている。
NET-IBでは、昨年8月から執行部に加わった富田義久氏がインターネットを通じて関係者に配布したとされるメッセージを入手したのでここに掲示する。富田氏は、アニュー中四国(株)と加盟店契約を結んでいる (株)ウェルの会長で、昨年の8月以降はNG本社の橋本会長から代理執行権を与えられたとされる人物。すべてを鵜呑みにはできないものの、2チャンネルでは物議をかもしている人物で、今後NG本社の行く末を左右するキーマンとも見られてきた。
入手文書は活字がつぶれて読みにくい箇所もあるため、以下に全文を紹介する。
昨年8月より厳しい経営環境の中、グループ再生のため懸命なご努力を続けて頂き誠にありがとうございます。
現経営陣が経営を放棄したことにより、全国の幹事会社、加盟店及びナチュラルグループ本社のスタッフが大きな力を合わせ、ここまでナチュラルグループを支えてきました。平成22年4月10日に「アニュー再生会議」を設立し、(後にアニュー経営者会議に名称変更)同年7月に橋本会長の依頼によりナチュラルグループ本社CRO(最高事業再構築執行責任者)に就任し、グループ再生に向けて皆様の協力をいただき事業の再構築を進めて参りました。
しかし、今年に入り再生に向けた局面は大きく変化しています。既存の体制では経営を支え、社会の変化に対応していくには困難な状況です。
「アニュー経営者会議」は任意の団体です。ここで社会的に認められる組織として法律に基づき「有限責任事業組合」仮称「新生アニュー運動推進有限責任事業組合」を全国の幹事会社が中心となり新たに設立することにしました。そして、この事業組合がグループの中心となり、ナチュラルグループ本社を含めたグループ関連企業を支えていきます。具体的な変化は2月に入り皆様に示していくことになります。
CROとしても役割を終えたと判断し、1月20日に退任いたしました。
しかし、「再生会議」の目的は変わらず、今後もアニュー経営者会議議長としてこれまで以上に責任を果たして参ります。
確かに、現状を見ると厳しく困難な状況が続いています。しかし、同時に私たちの努力に対し好意的にお取引の申し出をいただく企業も数多くあります。一例を挙げると創健社様と協和発酵グループ様です。ビンテージ酵素の商品化と販売を昨年10月より本格的に始めました。外部の団体、企業からの販売の申し出も増えています。 新たな組織の中心の目的は「人間の幸福」「生命の尊厳」です。スローガンは「食はいのち」「農は財(たから)」です。どのような時もこの考えに私たちの仕事はつながっています。
今、私たちが置かれている状況は、厳しいことは間違いありません。しかし、闇が深ければ深いほど暁が近いという言葉がありますように、今こそ団結して個人の幸福と社会の変革のために一段の力を出し合って参りましょう。間違いなく私たちの将来には明るい希望の太陽が輝いています。
毎日の無事故と皆様のご健康を心よりお祈りしています。
ありがとうございます。