会員サービス事業
注目の「会員サービス事業」TSUTAYA DISCASは、会員となったユーザーに月々固定の利用料(会費)を課金し、インターネットのレンタルサービスを提供する事業です。
会費に応じて1ヵ月に借りられるDVDの枚数が決まっており、月額1958円の場合、ユーザーは月に8枚までレンタルすることができます。一度に借りられるのは2枚までで、先に借りた分を返却すれば次の作品を借りることができる仕組み。返却期限は設けられておらず、延滞料がかかることはありません。
この「延滞料が無料」という点は、「多忙で借りたDVDをいつ見られるかわからない」という人にとって魅力的に映ることでしょう。一方CCCにとっては、ユーザーがレンタルするかどうかにかかわらず継続して会費を払ってもらえるため、確実な収入が見込めるビジネスモデルと言えます。会員数は順調に伸びており、85万人を突破しています(下図参照)。
TSUTAYA DISCUSは
ここが他社と違う!
ここまでは、実際に同サービスを使っているユーザーの方にとってみれば、特に目新しい話ではないでしょう。
実は、会員サービス事業のビジネスモデルで注目すべきポイントは、TSUTAYA DISCUSで扱うDVDの調達方法が従来とは異なる点にあります。CCCはDVDを買い取って所有するのではなく、映画会社から商品を借り受け、ユーザーがレンタルするたびに使用料を支払っているのです。これが何を意味しているか、みなさんはすぐにお気づきですか?
それでは、同社の3つの事業をピクト図に描き、ビジネスモデルを分析してみましょう。この続きは――マネックス証券の動画「ピクト図解で企業のビジネスモデルを見える化する」をご覧ください。
※関連資料:
■カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社のIR情報
2010年3月期 第3四半期決算説明会資料
2010年3月期 第3四半期四半期報告書
2009年3月期 有価証券報告書
ビジネスモデルを見える化する ピクト図解
板橋 悟[著]
ユニクロのフリースも、iPodも、『ドラクエ9』も、ヒットの秘訣は「儲けるしくみ」にあった! ビジネスの基本要素である「誰が」「誰に」「何を」「いくらで」の4要素に注目し、シンプルなシンボル記号を使ってビジネスモデルを絵で解読。さらにその絵をアイデア発想にも応用できる、画期的なビジュアル思考トレーニング。
四六判・並製・1,575円(税込)
ISBN978-4-47-01272-7