小沢に管に仙谷「そんなに嫌いなら、別れたら」民主党政権 「腐ったみかんの方程式」
罵り合い、憎しみ合い、粛清に血道をあげる

2011年02月07日(月)
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「最近は酒もほどほどにしているし、夜は早く寝るから体調がいい。だから今年は風邪もひかないよ」

 と周囲には語り、同時に、

「与謝野を一本釣りして入閣させたのは、菅の失敗だ。(予算案審議のリミットに近い)2月いっぱいまで待てば、『たちあがれ日本』そのものが、連立の大義名分を考える時間を作れたのにな」

 と、首相の政局勘の悪さを指摘してみせた。

「与謝野氏には、まもなく野党から問責決議案が出され、2月下旬には、仙谷氏や馬淵澄夫前国交相と同様、参院で可決される。その時、菅降ろしの攻勢に出る。両院議員総会を開いて『菅代表解任決議案』を成立させ、両院の議員だけでの代表選を行う。いま、小沢グループと鳩山グループで約180名だ。これをどこまで増やせるかが勝負になる」(小沢グループ幹部)

 季節が冬から春へと移り変わる境目には、邪気が生じる。その邪気=悪霊を祓うため、日本人はこう言って豆を投げつける。

「鬼は外」

 菅首相や仙谷氏にとっての鬼は、いうまでもなく小沢氏だ。そして小沢一派や鳩山グループからすれば、首相らこそ、民主党に取り憑いた邪気となる。互いに穢れを祓うのだと、彼らは必死に、相手に向かって豆を投げ続ける。

 国民から見れば、こうして延々と内ゲバを続ける民主党政権はもはや無用の長物。そんなにお互いが嫌いなら、解体・分裂してもらった方がさっぱりする。

 

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