大ホール正面に位置するパイプオルガンは、ストップ数*74、パイプ総数5,898本を有し、世界でも最大級です。オーストリアの名門リーガー社のマイスターが、ホールの音響特性にふさわしい柔かく暖かみのある響きを求めて、1本1本のパイプ、1つ1つのリードに至るまで手作りで製作し、ホールに据えつけてからも微調整を重ね、完璧な整音を施しました。このオルガンは、ストップ数が多く、コンサートホールのオルガンとして幅広いレパートリーに対応できます。
*ストップ数:音色を使い分ける機構の数
また、演奏は、オルガンに組み込まれたメインコンソール(演奏台)の他、ステージの上からリモートコンソールを用いて行うこともできます。
左側がメインコンソール。4段の手鍵盤と足鍵盤を備えています。手鍵盤の左右にある丸いノブがストップです。オルガンの音楽には、オーケストラなど舞台と一緒に演奏するものもあります。そんな時、オルガニストは舞台に背を向けているのでモニタ画面で指揮者を映しています。
右側は、リモートコンソール。これを演奏すると電気信号がオルガンに流れ、写真奥のパイプオルガンから音が出ます。
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