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【プロ野球】

沢村圧巻フリー初登板 坂本のバット2本へし折った

2011年2月7日 紙面から

フリー打撃に登板した巨人の沢村=宮崎・サンマリンスタジアム

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 巨人の沢村拓一投手(22)=中大=が6日、宮崎キャンプで初めてフリー打撃に登板。対戦した坂本、大田を牛耳った。威力ある直球で押し、坂本のバット2本をへし折るなど貫禄あふれる投球を披露。あらためて首脳陣や他球団のスコアラーらをうならせた。

 客席がどよめいた。沢村が投げた15球目。坂本のバットが先っぽからグリップにかけて縦に裂ける。破片が飛び散り、打球は力なく転がった。27球目にも“事件”は起きる。坂本が振り抜くと、鈍い音とともにバットに亀裂が入った。いずれも坂本が得意とする内角の直球。「7割の力」と全力投球を控えながら、昨季31本塁打の切り込み隊長をねじ伏せた。

 55球を投げて安打性は坂本3本、大田3本の計6本。キャンプ序盤は仕上がりが早い投手有利とされており、沢村は「打者が調整段階だから」と得意げな表情は見せない。対して坂本は「速かった。体が対応しきれなかった」、大田は「球の回転がよくて勢いがあった」。素直に脱帽した。

 ブルペンで荒れていた制球が、この日は急に改善された。その様子を見た原監督は「実戦向きという期待を持たせてくれた」と評価。川口投手総合コーチは「特上でしょう。すばらしい」、阪神の太田スコアラーも「重い球質。いい球を投げていた」と絶賛した。

 厳しい見方もある。中日の筒井スコアラーは「空振りを取れる真っすぐじゃない」とキレに疑問を投げかけた。カーブを投げる際にクセで分かるとの指摘もある。さらなる成長が必要なのは沢村も分かっている。「速さも制球もすべてにレベルアップしなければ」。次の目標は先発として実戦デビューが濃厚な15日の紅白戦。ローテ入りへ向けてアピールを続けていく。 

  (永山陽平)

 

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