「夢大陸」社長ら４人、別の詐欺容疑で再逮捕

　福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」の投資詐欺事件で、福岡県警は５日、別の顧客からも約３３００万円をだまし取ったとして、社長の原千春容疑者（５５）ら４人を詐欺容疑で再逮捕した。

　ほかに再逮捕されたのは、原容疑者の内縁の夫で元副社長の岩田賢二（５７）、同社元社員龍都（５５）、同諸麦健次（５３）の３容疑者。

　発表によると、原容疑者ら４人は共謀し、２００８年１月〜０９年１２月、福岡市早良区の自営業男性（４８）ら３人に対し、「１００万円が１５０万円になるユーロ建て債券がある。元本保証です」と、架空の投資話で勧誘。債券の購入費名目で総額３２８５万円をだまし取った疑い。詐取した金は、運用を装うための利払いに使ったり、原容疑者の借金返済に充てたりしたという。

　原容疑者は、「債券販売と偽ってだまし取ったことに間違いない」と自らの関与は認めたが、「他の３人は詐欺と知らなかった」と共謀を否認。他の３人は、「だまし取ったつもりはなかった」などと否認しているという。