JR東海:リニア車両を年明けに発注 13年度完成目指す

2010年12月8日 2時30分 更新:12月8日 4時50分

営業運転で使用されるリニア中央新幹線の車両の模型=名古屋市のJR東海本社で、鈴木泰広撮影
営業運転で使用されるリニア中央新幹線の車両の模型=名古屋市のJR東海本社で、鈴木泰広撮影

 JR東海は7日、2027年に東京-名古屋間で開業するリニア中央新幹線で使用する新型車両「L0(エル・ゼロ)系」の生産に向けて、鉄道車両メーカーへの車両発注を年明けにも行うことを明らかにした。メーカー側は今年度中に新型車両の製造に着手、試験走行のために13年度中の完成を目指す。

 JR東海は、今年10月、車体断面が箱型で車内のスペースを広くした新型車両の概要を発表した。現在細部の仕様を詰める作業を行っており、「発注に向けた最終的な準備に入っている」(幹部)としている。

 同社の子会社の日本車両製造と三菱重工業、日立製作所、川崎重工業の4社がリニア車両製造を手掛けており、同社は実績のあるメーカーの複数社に発注する方針だ。

 JR東海は先頭車両2両、中間車両3両を13年度中に完成させ、山梨県内のリニア実験線の延伸工事完了に合わせて走行試験を開始する計画だ。さらに15年度までに9両を追加生産し合計14両の車両で走行試験を実施する。5~12両編成で、時速500キロの営業運転に向けた走行をする。【山田泰生、工藤昭久】

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