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電子書籍普及に備え |
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蒲郡市宮成町の市図書館が、利用者向けのインターネット検索用パソコンにサンプルの電子ブックを入力するなど、書籍の電子化に備える取り組みを始めている。「今月の特集」コーナーでも電子書籍に関する新刊本50冊を陳列した。
電子書籍への理解を深めるため同パソコン2台に設定したのは、夏目漱石の小説「坊ちゃん」とグリム童話「白雪姫」。1台は黒地に白抜き、もう1台には白地に黒の文字で入力した。
米アップル社は昨年、携帯情報端末の「iPhone(アイフォーン)」と「iPad(アイパッド)」を発売。以来、ソニーなど他メーカーが相次いで追従し、電子書籍の本格的な普及が始まった。
図書館での電子書籍への取り組みでは、東京・千代田区立図書館がインターネット上で、電子図書を貸し出したり返却できる「千代田Web図書館サービス」を行っている。
佐野隆由館長は「著作権の問題などですぐには新しい本に対応できないなど、書籍の電子化に課題はあるが、市民の理解を図るため試験的に導入した」と話した。(佐藤芳久)
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