−−−戦隊シリーズをやっていたことが、御自身のキャリアで役に立ったようなことはありますか? 藤「(撮影で)朝が早いのに動じなくなりました(笑)。せっかく一年間殺陣やアクションをやっていたので、それを役立てることができそうでしたけど、(その後)そういうことをあまりしませんでしたからね」 −−−殺陣をやっていたことで、身に付いたことは具体的にどんなことですか? 藤「やられたりすること、受け身を取るのはうまくなったような気がします」 |
↑マゲラッパをなぎ倒す羅門。スピーディな動きはすばらしいの一言。 |
−−−今回もマンマルバに殴られるシーンがありましたね。 藤「そうですね。年中、石だらけのところや普通の道路に転がっていたじゃないですか。痛くないように転がれるようになったんですけどね。今回はちゃんとマットがありましたけど」 −−−マゲラッパをやっつけるシーンがあったじゃないですか。あそこを見ていて、やっぱり一年間やっていたから動きが決まっていると思いました。 藤「竹田さん、JACさんの方々にアドバイスをもらいながら、でしたよ。一年間やってたことでJACの人たちに打ち解けていたから細かい指導を受けることができたというのは、戦隊シリーズを経験していたからこそってことはありますね。新堀(和男 ファイブレッド役スーツアクター)さんも、わざわざ来てくれて少し話もできました」 −−−戦隊シリーズ以外で演じられる役柄は、どんなものが多いですか? 藤「大体シェイクスピア劇の王子様みたいな役が多いですね(苦笑)」 −−−シェイクスピアの王子様とは、例えば…。 藤「『マクベス』のマルカムとか。あとはちょっとぬけてる王子とか多いですよ」 −−−古典劇はお好きなのですか? 藤「好きですね」 −−−シェイクスピアは演出でずいぶん変わりますよね。 藤「以前演出家に聞いた話ですけど、それがおもしろくてやるんだって言ってましたね。筋がしっかりしてるから、なにをやってもシェイクスピアになる」 −−−喜劇と悲劇、どちらが好きなんですか? 藤「喜劇のほうが、明るい方が好きなんです。でも僕が目一杯明るいタイプではないのか…性格が暗いつもりはないいんですけど(笑)。見た目が明るくないのか、(演じるのは)悲劇が多いです」 −−−これからやってみたい役というのは? 藤「役者の先輩も言っていたことなんですけど。役っていうのも出会いじゃないですか。だから“こういう役をやりたい”というより“いろんな役と出会いたい”。僕もそう思います」 −−−これからの予定を教えてください。 藤「来年の1月に、舞台のような朗読劇のようなものをやるんですよ。役者さん同士の勉強会があってその発表会に近いかたちです。まだみんなで探ってるいる最中なんです」 −−−書き下ろし脚本ですか? 藤「いえ、既存のものを短くするなり脚色しようとは話し合っています。候補はありますけど、細かいところはこれからですね。(公演)場所は押さえたと聞いてます」 −−−それでは、最後にファンにメッセージをお願いします。 藤「今回、久々に戦隊をやって楽しかったです。がんばっていますので、なにか舞台のチラシででも見かけましたら(笑)見にいらしてください」
(2002.9.10.東京・高田馬場にて) |
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