−−−久しぶりに戦隊シリーズへ帰ってきた感想をお願いします。 藤「衣裳合わせで撮影所に行ったんですけど、まったく変わっていてびっくりしましたね。新しくなったところがいっぱいあって、どこに行ったらいいんだか(笑)」 |
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−−−アフレコのスタジオも変わりましたし。 藤「もう全然わからなかったですよ」 −−−逆に撮影現場はどうでしたか? 藤「あまりにも変わらなくてびっくりしました(笑)。最初の撮影が結構遠いところの滝近くで、朝が早かったんです。ロケバスに乗ったら、僕がやっていたころとスタッフは変わっていたけど、JACの人たちは全然変わっていなかったです。竹田(道弘)さん、日下(秀昭)さん、蜂須賀(祐一)さんは前(『ファイブマン』)も一緒だったので、本当に十何年も経ったのかなという感じでしたね。不思議な感じ。つい昨日のことのような、明日も(撮影が)続くような」 |
↑馴染みあるスタッフのことを、楽しそうに話す藤さん。 |
−−−今回の役柄は1話限りとはいえ、特殊な6人目の戦士という位置ですよね。しかも気功の先生で。 藤「衣裳合わせに行ったら、諸田(敏/監督)さんが“かつらにしよう”と言って(笑)」 −−−それまでかつらを被ることは、知らなかったのですか? 藤「知らなかったんです。諸田さんも、その時まで決めていなかったみたいでした。衣裳を着て髪型は普通だったんで、色を付ける意味でだと思います。かつら被った僕に竹田さんは“巫女さんの役か?”、僕は“違いますよ”って(笑)。衣裳も、放映で着ていたものと気功治療医みたいな白衣みたいなもの、作務衣とかいろいろありました。ロケ地が普通の治療道場のようなところじゃなかったし、あそこで作務衣を着ていたら日曜日のお父さんみたいですよね(笑)」 −−−そして、その衣裳でアクションもありました。 藤「台本に(アクションシーンは)書いてはありました。でも気功というので、ただ“ハァッ!”てやることで終わりなのかなと思っていたら、殺陣があるということで。竹田さんが“できるな?”って」 −−−その場で指示を受けて。 藤「そうですね。竹田さんが“大きな手足をうまく使って”“昔のを思い出したか”と、変わらずに接してくれてうれしかったですね。いろいろ気も遣ってくれましたし」 −−−諸田監督は、『ファイブマン』当時は助監督でしたよね。 藤「諸田さんがチーフで渡辺(勝也)さんがセカンドで、竹本(昇)さんがサード。みなさんは今監督ですね。JACの人たちの控え室にいたとき竹本さんも来てくれて、久しぶりに話をしたんですけど、ほんとに変わってないんですよね(笑)」 −−−逆に昔と変わったと思うところはありましたか? 藤「女性のスタッフが増えたと思いました。昔は衣裳さん、スクリプター(記録)の方くらいで。それと放映で見たらCGがすごかった」 −−−今回の出演の話を最初に聞いたとき、どういった感想を持ちましたか? 藤「なにやるんだろう…って(笑)。(スタッフに)覚えていてもらってありがたいな、と思いましたね」 −−−舞台、テレビ、映画、いろんな仕事の中で、御自身の中で特撮はどんなポジションでしょうか。 藤「昔は、決まりきったものに対して抵抗しようとしていたんですよ。でも監督に“ある種の符号だし、子供にわかりやすくしないと”と言われていました。今回は、そういうのを楽しめるようになったというか。普段できない種類の芝居じゃないですか。それとカット割が多いので、一瞬一瞬にカッと振り向くところがあったり。そういうのは特殊である一方勉強になります。もっとやりたかったなと思ったりもしたんですけど(笑)」 −−−それは、もっと出番があれば、という? 藤「いえ、出番というより、もっと芝居にメリハリを付けたかったです」 −−−今回、シーンが一緒だったゴウライジャーの印象は? 藤「礼儀正しいなと思いました。最初に会ったのはロケバスの中だったんです。すごく丁寧で。昔、自分はこんなにちゃんとしてたかなと振り返りました」 −−−ほかのハリケンジャーの3人とは、一緒にはならなかったんですか? 藤「会ってないんですよ。アフレコでも。遠目でちょっと見ただけでした」 −−−出演した話のほかに、本編を何話かご覧になりましたか? 藤「撮影中、休憩でJACさんの部屋にいたとき、次回放映のものをチェックするというので見ました。あとは自分が出る前の回を」 −−−オンエアで御自身の姿を見ていかがでしたか。 藤「うーん…(しばらく考えて)メリハリが足りないなという感じです」 −−−さきほど言ってらしたことですね。 藤「声にしても、もっと出して大袈裟にしたつもりだったんです。セリフが時代劇というか、もっと時代がかったようにしたつもりだったけど、意外とそうでもなかった(苦笑)」 −−−アフレコも久しぶりだったのですか? 藤「そうですね。(『ファイブマン』以外では)海外のドラマの吹き替えくらいで、やったことはないですね。昔はでっかいスクリーンの前で声をあてていたんです。今は目の前のモニターで、余計にやりにくかった。『ファイブマン』のときは、自分のセリフだしそんなに難しいと思ったことはなかったんですけど、今回は久しぶりってこともあって難しいと感じましたね」 −−−撮影は何日くらいでしたか? 藤「三日くらいです」 −−−毎日ロケですか? 藤「ロケは二日間で、あとはCG用にスタジオ撮りでした」 −−−あっという間だったのでは…。 藤「そうです、あっという間でした」 |
↑羅門は山深いところに住む気功師。その風貌は、俗世間から離れた仙人のようにも思える。 |
↑精神を集中し気功を高める羅門。 |
↑霞兄弟や迅雷流との関連も気になるところ。 |
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