停電:大阪市中心部で一斉に 変電所トラブルか

2010年12月7日 21時9分 更新:12月7日 21時32分

停電で暗くなった大阪府庁内=大阪市中央区で2010年12月7日午後1時37分、佐藤慶撮影
停電で暗くなった大阪府庁内=大阪市中央区で2010年12月7日午後1時37分、佐藤慶撮影

 7日午後1時35分ごろ、大阪市中心部にある大阪府庁、大阪証券取引所など19の施設が一斉に停電した。関西電力によると、19施設に電力を供給している大阪市中央区安土町1の関電・本町変電所の電圧メーターに異常が起きて送電が止まった可能性がある。関電は予備の送電系統を使って午後2時45分ごろから送電を再開し、順次復旧した。一般家庭に影響はなく、けが人や大きな混乱はなかった。

 関電によると、19施設は府庁や大証のほか、国立病院機構大阪医療センター、東成区の府立成人病センターなどの公共施設や、民間の複数のビルなど。電圧メーターに何らかの異常が起きて漏電して高熱が発生、その影響で送電が止まった可能性があり、詳しい原因を調べている。

 府庁本庁舎内にある府議会第1委員会室では、府議会決算特別委員会で橋下徹知事と府議による質疑の最中に突然、真っ暗になった。非常用電源ですぐに照明は復旧したが、各部署へのテレビ中継ができず、約1時間40分間、異例の「休憩」となった。

 大証では約1時間半、ビル内の照明が停電したが、取引に影響はなかった。府立成人病センターも約1時間半にわたって停電し、エレベーターに約10分間、患者や職員が閉じこめられたが無事だった。診療は自家発電で対応したが、検査装置の使用は控えたという。

 警報装置が作動したため、関電職員が119番通報。ビル周辺には40台以上の消防車が出動し、一時騒然となった。【酒井祥宏、安藤龍朗】

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