2010年12月7日 15時4分 更新:12月7日 15時24分
宮崎市で3月、家族3人を殺害したとして、殺人罪などに問われた同市花ケ島町、無職、奥本章寛(あきひろ)被告(22)に対する裁判員裁判で、宮崎地裁(高原正良裁判長)は7日、求刑通り死刑を言い渡した。
死刑が求刑された5例目の裁判員裁判で、死刑判決は横浜、仙台地裁に続き3例目。
奥本被告は起訴内容を全面的に認めて、量刑が争点になっていた。家族間の殺人事件は被害者が3人以上でも動機などを考慮して死刑を回避するケースがあったため、裁判員らの判断が注目されていた。
判決によると、奥本被告は3月1日早朝、自宅で生後5カ月の長男雄登(ゆうと)ちゃんの首を絞めるなどして殺害。遺体を当時の勤務先の資材置き場に埋めた。また、妻のくみ子さん(当時24歳)と義母の池上貴子さん(当時50歳)の頭をハンマーで殴るなどして殺害した。