2010年12月7日 12時7分 更新:12月7日 13時3分
北沢俊美防衛相は7日午前の閣議後会見で、政府が12月に改定する「防衛計画の大綱」(防衛大綱)で明記するかが焦点となっている武器輸出三原則の見直しについて「政策と政局との間でどう調和をとるかだ。国会を乗り切るには数がそろわないといけない」と述べた。ねじれ国会での協力を期待する社民党が見直しに反対していることに配慮した発言。政権内での見直しの旗振り役である北沢氏が社民党への配慮に言及したことで、大綱への明記は見送られる公算が大きくなった。
同氏は、装備品調達の円滑化やコストの低減化、武器の国際共同開発の必要性など「防衛省の立場」を指摘しつつも「私も閣僚の一員。せっかく成し遂げた政権交代をおろそかにするようなことはしない」と述べ、菅直人首相の判断に従う考えを示した。【坂口裕彦】