あかつき:エンジン逆噴射開始後に通信途絶 予定超える

2010年12月7日 10時30分 更新:12月7日 10時52分

金星探査機「あかつき」から地上への通信が回復せず、集まった記者団に説明する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の担当者=相模原市のJAXA宇宙科学研究所で2010年12月7日午前9時56分、山田大輔撮影
金星探査機「あかつき」から地上への通信が回復せず、集まった記者団に説明する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の担当者=相模原市のJAXA宇宙科学研究所で2010年12月7日午前9時56分、山田大輔撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、今年5月に打ち上げられた金星探査機「あかつき」は7日午前、金星から約550キロの地点で周回軌道投入のためのエンジン逆噴射を開始した後、通信が途絶えた。午前10時現在、通信は再開していない。日本の惑星探査機では、98年に打ち上げた火星探査機「のぞみ」が03年、軌道投入に失敗しており、あかつきは日本初の惑星探査機として期待されている。

 あかつきは打ち上げ以降、金星を追いかける形で飛行していたが、7日午前8時49分、減速のためのエンジン逆噴射を開始した。あかつきは逆噴射後間もなく、地球から見て金星の裏側に入ったため通信が途絶えた。計画では、午前9時12分に通信が再開する予定だったが、午前10時現在、通信が確立できていないという。

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