2010年12月7日 0時51分
【ブリュッセル福島良典】オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は6日、北朝鮮による韓国・延坪島に対する砲撃と、韓国哨戒艦「天安」の沈没事件について、予備調査を開始したとの声明を発表した。
声明によると、ICCのモレノオカンポ主任検察官が両事件について、北朝鮮軍部による戦争犯罪に当たるかどうかの予備調査に着手した。戦争犯罪に相当する疑いがあると判断されれば、ICCが扱う事案と認定される。
ICCは声明で予備調査要請がどの国から寄せられたかは明らかにしていない。
ICCは集団殺害罪、人道に対する罪、戦争犯罪などの重大犯罪を犯した個人を処罰するために設置された初の常設国際刑事法廷。最高刑は終身拘禁刑で、死刑はない。