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事件:200メートル下 林道付近で発射か 現場検証で弾は発見できず 厚真・作業員死亡

 北海道厚真町桜丘の民有林で4日、安平町早来栄町の林業作業員の新渡戸勝彦さん(45)がライフル銃とみられる弾丸に当たって死亡した事故で5日、司法解剖が行われ、死因が出血多量による失血死と分かった。苫小牧署によると、右わき腹から左胸付近を弾丸が貫通した傷があり、約200メートル下の林道付近から発射された弾が当たった可能性もあるとみて調べている。

 同日行われた現場検証では、捜査員らが新渡戸さんが倒れていた斜面から山側に向かう一帯で雪を除き下草を刈りながら銃弾を探したが、見つからなかった。また、一緒に作業をしていた同僚が、現場から約200メートル下の林道に止まっていた青っぽい色のレジャー用多目的車(RV)に、オレンジ色のジャケットを着たハンターとみられる2人が乗って走り去るのを目撃している。同署はレンタカー会社にRVの貸し出しがなかったかを確認するとともに、フェリーで本州へ渡る可能性もあるとみて、苫小牧市のフェリー乗り場での検問も強化している。

 また北海道猟友会(札幌市北区、会員5392人)は記者会見を開き、目撃された2人に警察へ名乗り出るよう呼び掛けた。会員かどうかは不明だが、天崎弘会長は「猟をする者として残念。事情を知っている人は経緯を説明してほしい」と訴えた。会では、週明けにも道内70支部に情報提供を依頼するとともに、会員に安全対策の徹底を促すという。【斎藤誠、片平知宏】

毎日新聞 2011年2月6日 2時05分

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