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ロゼッタストーン日記

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第13部 新しい世界へ!


女編集長起業奮戦記
ロゼッタストーン日記
ついに書籍化!
「ロゼッタストーン日記」第1部(ロゼッタストーンは本当に創刊できるのか)が、
『女編集長起業奮戦記』という本になりました!
>>詳しくはこちら
2011年のテーマは「新しい世界へ!」。
「新しい世界」というと、転職するのかと思われそうですが、決してそうではありません。今年はロゼッタストーンとしていろんなことを始めたい気分なのです。

昨年のテーマは「迷っているときは、とにかくトライ」。つまり試行錯誤の年でした。

自分でDTP(パソコン上で印刷データをつくること)をやってみたり、ツイッターを始めたり、気になる人に会いに行ったり、感想文コンクールをやってみたり、思いついたことはとりあえず実行してきたつもりです。

そうしてあれこれ動いているうちに、私の中の表現欲がなんだかぐっと高まってきてしまったのです。2000年に季刊ロゼッタストーン発行、2001年に女性国会議員メルマガ「ヴィーナスはぁと」発行、2002年に若手国会議員メルマガ「未来総理」発行……といろんな媒体を次々につくっていた時期もありましたが、ここしばらくは書籍を単発で出すぐらいで、ずいぶん大人しくしておりました。

貯めてきたエネルギーを今年は爆発させ、新しい世界を切りひらきたいのです。世の中には相変わらず閉塞感が立ち込めているけれど、ロゼッタストーンは希望を持って前に進んでいきます。(「閉塞感」なんて、気持ちの持ちようですからね)

さてさて、根拠なき希望にあふれている今年の私。いったいどんな1年になるのでしょうか。
本年も「ロゼッタストーン日記」をよろしくお願いいたします。


ロゼッタストーン 弘中百合子



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◆小沢氏強制起訴 ―2月2日(水)日記―
小沢氏報道について、週刊朝日の山口一臣編集長が「潮目が変わってきた」というようなことをつぶやいていた。小沢氏に攻撃的だった週刊文春に、先週小沢インタビューが掲載されたことを受けてだったと思う。

確かに最近の報道を見ていると、小沢氏に有利になりそうな話題が多い。
元秘書の石川議員は再聴取の際の検察とのやりとりをこっそり録音していて、検察が誘導するようすを明らかにしている。
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldDetail/2011/01/2011013001000608.html

上杉隆氏が以前週刊誌で報じた石川議員の女性秘書に対する検察の強引な取調べについても、長く沈黙していた秘書本人が、最近《THE JOURNAL》のインタビューに応じている。
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/02/post_730.html

今日の報道によれば、小沢氏側に裏金を渡したという疑惑のあった水谷建設元会長は、検察側ではなく、石川議員側が証人申請しているという。http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011020200378

日刊ゲンダイによれば、水谷元会長は同紙の取材に「石川(議員)のイの字も知りません」と答えたそうだ。元会長が出廷して同じことを証言したら、検察にとってはこれも不利な材料だ。

陸山会事件で逮捕された大久保元秘書の取調べを担当したのは、郵便不正事件でフロッピーを改ざんしていた前田検事。起訴内容を大筋で認めていた大久保元秘書の供述調書は、すでに東京地検が撤回している。

やれやれ。なんだか、このぐちゃぐちゃぶりは、郵便不正事件の村木厚子さんの裁判を思い起こさせる。結局、小沢氏の事件も、検察が無理やり仕立て上げた事件なんだと思う。が、長期間にわたって捜査したものの証拠が見つからず、不起訴。ところが、もともと本人にダーティなイメージが強かったものだから、検察審査会が「とにかく裁判ではっきりさせてよ」と、強制起訴にしてしまった。

小沢氏の主な起訴内容は「秘書と共謀して、2004年10月に購入した土地取得費の支出を、2005年の政治資金収支報告書に記載した」というもの(いわゆる期ずれ)。さらに検察審査会が二度目の議決のときに付け加えた「小沢氏からの借入金4億円(当初、水谷建設からの裏金か、と報道されていたお金)の不記載」も盛り込まれている。小沢氏側は同じ内容について二度の議決がされていないことから、「検察審査会の議決自体が無効」だと訴えている。

国会は小沢氏の処遇問題で、まだもめている。なんで書類上の記載ミスごときを政権交代を台無しにするような事件にまでしてしまったのか。この流れでいけば、小沢氏はおそらく無罪になると思うけれど、功を焦った検察の罪は相当大きい。




◆アフガニスタンで人質になった常岡氏の話を聴いた ―1月28日(金)日記―
アフガニスタンで人質になったジャーナリスト、常岡浩介氏の話を聴く会に参加した。http://talklive.jp/session/tln016.html

あまり積極的に告知していないのか、参加者は10人ちょっとだったけど、半分ぐらいは20代の若くて可愛い女性だった。やっぱり、戦場ジャーナリストはもてるんだな(笑)。

参加者が少ない分、私も何度か質問できた。

私の最初の質問。「常岡さんは、佐藤優氏や鈴木宗男氏を批判していらっしゃいますが、どこが間違っていると思うのですか?」
常岡氏いわく「ロシアと仲良くして、領土が返ってくるなんてありえない。ロシアは、相手が強いと譲歩し、相手が弱いと強く出てくる国。佐藤氏は、KGBと仲良くすることで情報を得ようとしていたが、ロシアはそんな相手には、都合のいい情報しか与えない。自分はジャーナリストだが、警察から情報を得ようとすれば、例えばヤクザから情報を得て、その情報をもとに警察を脅して吐かせる。佐藤氏のやり方では、KGBに取り込まれてしまい、むしろ売国的行為を行なっていたのではないかと思う」
(※これについては、佐藤氏の意見も聞かないとフェアではないと思うけれど、常岡氏としてはそういう見解らしい)

もう一つ。「常岡さんは誘拐されたとき、ビデオで『身代金要求には絶対応じないでください』とおっしゃっていましたが、あれは本心からですか?」(←私の意地悪さが露呈してる?)。
常岡氏いわく、「殺されるか殺されないかと、身代金を払うか払わないかは、まったく別問題だと思っていました。誘拐された当時から、犯人は自分たちが何者なのかを隠さずに喋っていましたので、自分が殺されるとしたら、口封じだと思いました。なので、いかに口封じを無効にするか、犯人たちの正体を公にするかを考えていました。そんな状況で身代金要求を急いで呑んでしまう拙速さのほうがこわかった」とのこと。(テープに記録していないので、常岡氏の発言は、どれも正確に再現したわけではなく、私の記憶によるものです)

常岡氏は必死にサバイバルを考えて行動していたわけである。自分の行動を決して美談にしようとしないところが好ましい。

ついでにアフガニスタンでの日本人はどう見られているのかも聞いてみた。常岡氏によれば、日本という国があることを理解しているかどうかも怪しいという。監禁中、犯人たちがハリウッド映画「ランボー」を喜んで見ていたので、シルベスター・スタローンがアメリカ人だと教えるとショックを受けていた。彼らはアメリカ人が白人だとか、中国人や日本人が黄色人種とか、そういう認識もなさそうだった。地図を見ても、どこが海でどこが陸かもわかっていなさそうだった……のだとか。
「アフガニスタンの教育はどんな状況だったのですか?」とさらに聞くと、「高校に通っている兵士もいました。彼らは歴史や英語を習っていましたが、必要がないから忘れるのかもしれませんね。学校にまったく通っていない人たちもいました。女性たちはまったく学校には通っていませんでしたが、私が解放される1ヶ月くらい前に、ちょうど女子教育が解禁になりました。私が監禁されていた家の家主は、『女に教育なんてとんでもない。女性が社会に出ると姦通の元になる』と大反対していたのに、女子教育が解禁になると『娘を日本に連れていってくれ。できれば医者にしたい』などと言っていました。どちらが本心なのかはわかりません」

他には「プーチンの経済政策は実は失敗で、いまだにロシア製品は鉛筆1本、ちゃんとしたものを輸出できていない」とか、「ロシアの55%を占めるロシア民族は年々人口が減少しているのに、ロシアのイスラム教徒やチェチェン人は年々人口が増加している。そこがロシアにとって脅威なのではないか」とか、「人質から解放されたあと、“絶対にPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる”といわれたが、いまのところ症状は出ていない。むしろ、チェチェンの取材中、ヘリコプターに空爆を受けた体験のほうがフラッシュバックを起こす」とか、「タリバンの数は、アメリカが攻撃を始めた当初より、圧倒的に増えている」「戦争が終わらないのは、文明が開けていないからだ。日本も昔は隣同士の県で戦争していたが、いまではそんなことはありえない。文明がこの先発達すれば、戦争はなくなるのではないか」「日本も最近は内向きで、世界の情報が入らなくなっている。それはやばいのではないか?」といった興味深い話がいろいろ出た。

常岡氏は話がとてもお上手だ。テレビやラジオは、彼をコメンテーターにすればいいのに。

ずっと保留になっていたパスポートが交付され、常岡氏は来月アフガニスタンに行く予定らしい。これからも私たちに現地の最新情報を伝えてくださることを期待したい。身体にだけはお気をつけて……。



◆中耳炎完治っ! ―1月27日(木)日記―
先月から患っていた中耳炎。昨日病院に行ったら、すっかり治っているとのこと。やったーっ!!

鼻の中に金属の棒を突っ込む「空気通し」が耐えられなくて、最初の病院を逃げ出してしまった私だが、なんだ、飲み薬だけでもちゃんと治ったじゃん。神尾記念病院には、結局3回行っただけ。1回目に1週間分の飲み薬をもらい、2回目に10日間分の飲み薬をもらって、3回目の今日は、聴力が元に戻っているかどうかを検査し、鼓膜がきれいになっているのを確かめておしまい。人気があるから待ち時間は長いけど、いい病院だったなあ。

やっぱり、病気を治療するときには、自分に合う病院を見つけることが大事だなあと思った。たぶん「空気通し」だって平気な人もいるのだろう。でなければ、何十年も治療法として続いているわけがないもの。ただ、私のように痛いのが苦手な人は、他の病院を探してみてもよいかもね。

もっとも、完治したのが薬による効果なのか、それとも自然治癒なのかは正直言ってわからない。もしかすると放っておいても治ったのかもしれない。巣鴨のとげぬき地蔵のご利益かもしれない(笑)。わかったのは、無理にイヤな治療を続ける必要はないってことだけだ。

職業柄か、性格か、私は素直そうに見えて(見えないか?)、意外に疑り深い。感性が鈍いからかもしれないけど、「絶対に○○がいい」と確信を持つのには、時間がかかる。だからつい、文章に「○○かもしれない」とか、「○○だと思う」とか、書いちゃうんだよねえ。この文章だけでも「かも」が多いこと。

こういう推測が多い文章は、文章としては悪文。きっぱり言い切らなければ、何も言ったことにはならないのにね。

福沢諭吉は「物事を何でも信じる世界には嘘や偽りが多く、物事を疑ってみることで真理が見えてくる」と書いていたけれど、真理を見つけるのは難しいなあ。



◆『独立のすすめ』感想文コンクール ―1月23日(日)日記―
『独立のすすめ』感想文コンクールの応募作品をコピーし、一次審査を担当してくださる高清水さんとつきのさんに送った。応募総数は43編。本当はもうちょっと集めたかったのだけど、締切日の4日前まで「応募数ゼロ」(!)だったことを思うと、よく集まったと思う。審査員を4名も頼んでおいて、応募者が2名とかだったらどうしようかとヒヤヒヤしていた。自分で思いついたこととはいえ、心臓に悪い企画だった…。

今回の感想文コンクールは「平等」「偽装」「自由」「独立」「就職」「失敗」「学問」「品格」「真実」「怨望」「人望」「政治」「法律」「国家」の14章の中から好きな章を選んで、諭吉の考えに対する感想と、そのテーマについての自分の考えを述べてもらおうというもの。

選ばれるテーマはかなり偏るんじゃないかと思っていたのだが、なんとすべての章に対して感想文が集まり、いまの中高生の考え方や価値観がわかる非常に興味深いコンクールになった。(少なくとも、私には)

そのなかでも、中高生はどのテーマに一番関心を示したかというと……。なんと「怨望」(えんぼう)。他人を恨んだりねたんだりする性質のことだ。あまりなじみのない言葉だから避けられるかと思ったけど、かえって新鮮だったみたいだ。なぜ他人の不幸を願ってしまうのかを考察したこの章は、人間社会の本質を言い当てていて、私もけっこう気に入っている。

そのほか比較的人気があったテーマは、「人望」「真実」「失敗」「学問」「自由」。「法律」「政治」「国家」「偽装」などより、とっつきやすいテーマなのだろう。それでもあえて「法律」や「国家」を語る生徒もいたっていうところが、なんだか頼もしいではありませんか。

これから今月末ぐらいをめどに一次審査をしてもらい、2月末に最終的な審査結果を発表する。私自身は審査にタッチしないので、審査員の人たちがどんな評価を下すのか楽しみだ。

※優秀作品と審査員の総評はホームページ上で発表します。どうぞご期待ください!


◆ワールドカフェ ―1月18日(火)日記―
「ワールドカフェ」というものに参加してみた。ここ1年ぐらい静かなブームになっているらしい。知らなかったなあ。
http://www.humanvalue.co.jp/service/wcafe/?gclid=CPqus8ytxKYCFQXTbgodBx-Kzg

きっかけはツイッター。私をフォロー(私のつぶやきを自分のページで読めるようにしてくれた人のこと)してくれた1000人目の人から「10年ぐらい前、ロゼッタストーン日記を毎日読んでいました。今度こういうイベントをするので、参加しませんか?」というような誘いを受けたのだ。

ロゼッタストーンに関心を持ってくれる人の8割は優秀で性格もよい人なので(たまに痛い目にあうけど)、これは参加するしかないっしょ。よくよく聞けば、私は当時、その人からパソコンに関するアドバイスも受けていたらしい(記憶力が悪いので、思い出せなかったのだが…とほほ)。

彼が言うには、私が雑誌を創刊する当時、いろんな困難を開けっぴろげに公開していたことが、彼の人生の励みになっていたという。お世辞にしたって、嬉しいではありませんか!

「ワールドカフェ」というのは、カフェのような自由な雰囲気のなかで、テーマを決めて、いろんな人で話し合おうというイベントらしい。どんな人の意見も尊重し、途中席替えしながら、いろんな人と意見を交わす。

雑誌ロゼッタストーンを発行していた頃、次号のテーマについて集まってくれた人に意見を聞いていた「ロゼッタストーンミーティング」に非常に近い(席替えはなかったけど)。アメリカで1995年に始まった手法が、いま日本で静かに広まり始めているらしいのだ。やっと時代がロゼッタに追いついてきたのかな(なーんて)。

参加者に聞いてみると、日頃知り合えないような、いろんな価値観を持った人とおしゃべりできるのが楽しいという。そうそう。人は価値観の違う人と接することによって成長するのだ。

「ワールドカフェ」、どこまで広がるのか、注目しておこう。



◆菅再改造内閣発足 ―1月14日(金)日記―
民主党がなんだかよくわからないことになっている。お正月、小沢氏のことをあれこれ言っている菅総理のあいさつを見て、「他にやることがあるだろー!」と、思わずテレビに突っ込みを入れたのは、おそらく私だけではないと思う。総理にはもっと大きな視野を持ってほしい。

で、今度は「民主党には政治を任せておけない」と言っていた与謝野氏が入閣。同一選挙区を争った海江田氏と与謝野氏がともに入閣するという妙なことになっている。与謝野氏は消費税アップを昔から言い続けていたから、その点で、菅総理の政策と一致するのだとは思うけれど、そもそも民主党は「消費税アップよりも、無駄を徹底的に削る」と言って、政権を取ったんじゃなかったっけ?

民主党のバラマキ政策には少々無理があるとは思っていたけれど、自民党の中心人物だった人を民主党の柱にするなんて、あまりにも極端。マニフェストはどこに行ったんだ〜。

党派を問わず、女性国会議員を応援してきた私としては、内閣に女性が蓮舫議員一人というのも寂しい。奥さんの意見だけじゃなく、女性議員の声も聴いてほしいんだけど…。

菅直人夫人といえば、「外国特派員クラブの窓から」で夫人の記者会見の様子をレポートしている。
http://www.rosetta.jp/fccj/

意外だったのは、「なぜ首相夫人にSPがつかないのか」という指摘。そんなこと考えたこともなかったけれど、テロリストに誘拐でもされたらどうするんだ…ということらしい。確かにね…。危機管理としては、必要なことかもしれない。


◆巣鴨とげぬき地蔵初詣 ―1月12日日記―
昨日、巣鴨のとげぬき地蔵に初詣。一昨年お願いした父の膝の具合がその後も順調なので、まずはお礼。ついでに自分の中耳炎が早く治りますように…とお願いしてきた。このお寺には、自分の悪いところを洗うとそこが治るという「水洗い観音」というのがある。というわけで、観音様の耳を丁寧に洗っておいた。

おみくじは庶民的な値段でたったの50円。ためしに引いてみると「大吉」だった。「いままでの運勢は何かと苦労が多く、時には自信を失いかけたこともあった。しかし今はようやく報いられて、これからは人の頭にも立ち、尊敬もされて、思い通りの成功ができるのです」だって。文章の書き方が結構やさしい。

そうして事務所に帰る途中。なんということでしょう。詰まっていた右耳がすぽんと抜けたのであった。えええっ! とちょっとびっくり。早速ご利益があらわれたのか……??

もっとも、今朝になってみると、また元通り詰まっていた。人生、そんなに簡単に奇跡は起きないものだなあ。




◆中耳炎その後…… ―1月8日日記―
2週間ぐらいほったらかしにしていた中耳炎の治療に一昨日行ってきた。ネットで調べて評判がよかった神尾記念病院。人気があるだけあって、待合室は満杯で、立ったまま順番を待っている人も多かった。初診の私はネットで予約したので待ち時間が少なかったが、再診からは予約ができないという。ここに通うとなると3時間〜4時間ぐらい待つ覚悟が必要かも……。

だが、診療はさすがに最先端だった。耳の内部をカメラで映して、その画面を患者も確認できるようになっている。先生はそれを見ながら「ここに水が貯まっていて、ここに空気が入っているんです」などと説明してくれる。聴力検査も、結果をグラフにしてプリントアウトしてくれるので、右耳と左耳の聴力の差、どの周波数の音が聴こえにくくなっているか、どの程度の難聴なのか、などがひと目でわかる。私の場合、右耳の聴力がやや落ちていた。

診察してくれた女医さんは、私の説明を聴いて、「そんなに重症ではないので、まず薬で試してみましょうか。だめなら鼓膜を切って水を出すという方法もあります。麻酔をするので、痛みはありませんよ」と。この先生なら鼓膜を切ってもいいかな、という気になる。

聴力検査では、ヘッドホンからピピピ、プププ…という音が聴こえたら、聴こえている間だけボタンを押すのだが、最後に「今度は左耳から雑音を流しますから、雑音を無視してピピピという音が聴こえたときだけボタンを押してくださいね」といわれた。そうか。2番目に行った病院では説明がなかったので、ひどい雑音をてっきり機械が壊れているからだと思ったのだが、あれも検査の一環だったのかも。医療もコミュニケーションが大事だなあと思う。

「こういう効果のある薬とこういう効果がある薬を出しますね。寝ると状態がひどくなったりしますか? しない? じゃあやっぱり薬が効くかもしれないな」と、先生が自信を持って出してくれた薬は、なんとなく効くような気がする。前回の病院は、「しかたない。薬でも出しておくか」という感じだったので、何日か飲んだけど、結局途中で飲むのをやめてしまった。診療というのは、医師と患者との信頼関係が大事だということを、前に季刊ロゼッタストーンで取り上げたことがあるけれど、本当にそうだと、患者の身になって実感する。

もっとも、今回の治療で実際に治るかどうかは、時間が経たないとわからないんだけど。でも、この病院でだめなら、どこに行ってもだめだろうと諦めがつく。次回の診療は、1週間後だ。


◆今年の目標を発表!--1月7日(金)--
早いもので、この日記も第13部。会社自体は今年8月で創立12年だけど、会社創立前から書いているから日記のほうがちょっと先行しているのだ。今年から日記に見出しをつけてみることにした。このほうがひと目で内容がわかるものね。

さて、2012年、ロゼッタストーンは何をするか……。現時点での目標を発表しておこう。


1)ロゼッタストーンWEBのアクセス数を10倍に

具体的には、個々の連載の充実、新連載の開始、動画配信(2の「ロゼッタTV」)などを検討中。具体的に決まっているのは、ツイッターで活躍中の芦田宏直氏による新連載。芦田氏は、学研の雑誌「ゲットナビ」の「フォローしておくと楽しいツイッターユーザーベスト10」という企画で、ツイッター界の先駆者、津田大介氏が第1位に選んだ人物。私が交渉したのはこの記事よりも前だから、見る目あるじゃん、私。(なぜいま芦田氏なのかは、また連載が始まるときに詳しく説明します)


2)ロゼッタTVの開始

私は以前、放送局で働いていたことがあったのだけど、当時は女性が長く働き続けることができないシステムになっていた。そんなわけで、私は25歳のとき、未練たらたらで放送局を辞めたのである。ところが時は流れ、いまや、個人でも動画生中継ができる時代。なんて技術の進歩というのは、素晴らしいんでしょう。そんなわけで、ロゼッタストーンWEBの中にちっちゃな「ロゼッタTV」をつくり、インタビューや音楽などを流せるといいなと思っている。機材の準備や、技術的なことをマスターするのが大変そうだけど、頑張ろう!


3) 雑誌「ロゼッタストーン」復刊に向けて活動開始

書籍は書籍でやりがいがあるけれど、ロゼッタストーンらしさが一番出るのはやっぱり雑誌。予算がないので、書籍形式か電子書籍での復刊ということになると思うけど、とにかく今年は動き始める。実は昨年前半には、検察をテーマにしようかと検討していたのだけど、村木事件の無罪判決以降、検察の問題点が明るみに出て、どのマスコミにも大々的に取り上げられたから、いまさらロゼッタで訴えても意味がない気がしてきた。まだ新しいテーマは決めていないけど、たぶん、以前テーマにした問題を、改めて取り上げることになると思う。


4)書籍以外に、有料のオリジナル発行物をつくる

ここ数年は、自社発行物以外に、他社発行物の仕事のお手伝いなどもして、経営を支えてきた。それはそれで勉強になることも多いが、やっぱり自社発行物の割合をもっと増やしたい。紙の書籍ももちろん発行するけれど、電子書籍やネットを使った有料の発行物なども検討中。ロゼッタストーンでなければできない仕事にチャレンジしたい。


5)ロゼッタのコミュニティをつくる

考え方は違っていても、同じテーマに興味がある人を集めたコミュニティのようなものがつくりたい。それができれば、ロゼッタストーンの一つの核になるような気がするのだ。昨年「大人の独身倶楽部」の会員を募集してみたけど、なんと応募ゼロ! 需要があるかと思ったんだけど、意外になかったなあ。個人情報を書き込むのに抵抗があったのかな。……というわけで、このプランは中止。諦めずにもっと活気が出そうなコミュニティを考えてみよう。


……とまあ、やりたいことは次々に湧いてくるんだけど、問題は予算。今年もいかに少ない予算で大きな成果をあげるかに力をそそがなくては。年の初めだから大きく夢を語ってしまったけど、5つの目標はどこまで達成できるだろう。

みなさま、今年もハラハラドキドキ、ロゼッタストーン日記をお楽しみくださいませ。


12月31日(金)
いよいよ今年も終わろうとしている。請求書も書いたし、年賀状も書いたし、なんとか仕事が片付いた。

一昨日、ナオコが大掃除に来てくれたので、ロゼッタストーンの事務所も珍しくきれい。ナオコはキッチンまわりから床掃除、トイレ掃除までしてくれたのだ。しかも、お昼ごはんにシャケのおにぎりと、ワンタンスープまで持参。私なんて、自分のところの掃除もまともにできないのに、なんて素晴らしいんでしょう。こういう女性にこそ、幸せになってもらいたいものだ。

キレイ好きで、お料理が上手くて、明るい女性。しかも胸も大きい。男性にとっては、理想の女性じゃないだろうか。誰かいいお婿さんいないかなーと、思わず、仲人おばさんのような発想になってしまう私。お嫁さん募集中の方は、ロゼッタまで連絡くださいませ。(ただし、紹介するのは、私の厳しい審査を通過してから)

深夜、テレビ東京で、田原総一朗さんが社員時代につくった番組を放送していた。いやー、すごい。いまでもお元気だけど、若い頃の田原さんはハンパじゃない。賛否はあるかもしれないけど、とりあえず、目が釘付けになる。

老人ホームでおじいちゃんに胸をさわらせるポルノ女優。がんになって腕を切り落とし亡くなるまでを、自分で演じながら死んでいく俳優。学生運動のいちばん過激なアジトで、ジャズピアノを演奏する山下洋輔。花嫁が列席者全員と交わる結婚式で、指名されて自らセックスする田原さん。うーん。今の時代ではありえないかも。

なんかわからないけど、私ももっと頑張らなくちゃって思った。来年は攻めの姿勢を忘れないようにしよう。

今年1年、本当にみなさまにお世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

※ロゼッタストーンは本日から1月4日までお正月休みです。


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