通常、マスコミの犯罪報道は、
警察・検察発表など捜査当局から入手した情報に基づいて行われる場合がほとんどです。
しかし、ひとたび視点を変えて、複眼的に捉え直すと、事件は全く違う様相を見せ始めます。
特に裁判員制度が始まった今、私たちは一層、多角的なアングルから
事件を伝えていくべきではないでしょうか。
5月16日放送のザ・スクープスペシャルは、
当局発の事件報道からは伺い知れない「もうひとつの真実」に迫ります。





今年春、一人の男が静岡刑務所を出所した。元大阪高検公安部長、三井環65歳。
今から8年前の4月22日、三井は現職幹部として実名顔出しで、
鳥越俊太郎に「検察の裏金問題」を内部告発しようとしていた。
さらに、GW明け、朝日新聞が大々的に報じ、民主党が衆議院法務委員会で追及、
三井も自ら参考人招致に応じて裏金作りを証言するという青写真であった。



8年目の対面を果たした三井環氏と鳥越キャスター

因縁の大阪高検前で三井環氏にインタビュー

しかし、鳥越のインタビュー3時間前のまさかの逮捕劇。
容疑は、マンションを購入した際、ウソの転入届けを提出したなどの「微罪」であった。
ところが、検察側の巧みな情報リークで「稀代の悪徳検事」のレッテルを貼られていく。
三井は裏金問題を封印するための「口封じ逮捕」だとして、法廷でも闘い続けるが、
ついに一昨年、懲役1年8月の実刑が確定し収監されてしまう。
あの取材ドタキャンから8年。鳥越は「忘れ物を取りに行く」ために、
あの日と同じ4月22日、同じホテルで三井と待ち合わせた… 
三井が体験した壮絶な8年と、「前代未聞の逮捕劇」の裏側に隠された真相に迫る。

三井環著「検察との闘い」
創出版より発売中
定価 1,470円(税込み)


2008年7月、三陸海岸の断崖絶壁からこつ然と姿を消した容疑者… 
警察は「偽装自殺」だと断定し、懸賞金100万円をかけて指名手配。
まるでサスペンスドラマのような展開を見せた岩手少女殺害事件だが、
今も逃亡を続けているとされる小原勝幸容疑者は本当に殺害遺棄の実行犯なのか?
去年6月、小原容疑者の父親が日弁連に人権救済申立書を提出し、
息子を犯人と断定した指名手配の停止を求めた。
「指名手配犯の親がこんな所に出てくるなんて前代未聞だが、
 勝幸は殺されて埋められている可能性がある。
 真犯人が野放しになっているかもしれない。もう一回、捜査して欲しい」
その約1ヶ月前には、容疑者家族と被害者家族らが、
共に独自調査した情報提供書を警察や公安委員会に提出してこう訴えた。
「適正な捜査を行い、真相を解明して欲しい」


小原勝幸容疑者と二人の「佐藤梢さん」

岩手少女殺害事件を取材する長野キャスター

その記者会見の場に、被害者<佐藤梢さん>と高校の同級生で、同姓同名の少女がいた。
<もう一人の佐藤梢さん>が語った驚くべき新事実… 
「梢ちゃんは私と同姓同名だったばかりに身代わりで殺された。
 そのことは警察も知っているのに何か隠している!」
小原容疑者の足取りを徹底追跡した取材班は、様々な証言や証拠から、
死亡推定時刻の容疑者のアリバイを独自に立証。
さらに、容疑者と<二人の梢さん>という3人の男女をめぐる数奇な因縁も判明、
報道されない“もうひとつの真相”にたどりつく。


■  第一部  

  ●  本編
        実名で“裏金告発”直前 検察幹部逮捕の闇(前半)
【約20分】
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ISDN(64k)>>

  ●  本編
        実名で“裏金告発”直前 検察幹部逮捕の闇(後半)
【約35分】
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  ●  特別版
        鳥越俊太郎×三井環 8年目の対談 特別版
【約20分】
ADSL(300k)>>
ISDN(64k)>>

■  第二部
     ※第二部の動画配信は、諸般の事情により見合わせます。
 


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