エジプトで反政府運動が広がるなか、東京でも5日、日本に住むエジプト人が全国から集まり、ムバラク大統領の退陣などを求めて行進しました。
参加したのは、日本に住むエジプト人の留学生や研究者などで、東京・恵比寿駅近くの公園には、全国からおよそ200人が集まりました。はじめに在日エジプト人会会長のレダ・ケナウィさんが「きょう集まったみんなでメッセージを伝えよう」と呼びかけると、参加者は英語とアラビア語、日本語で順番に「ムバラクは退陣せよ」とシュプレヒコールを上げました。集会のあと参加者は「エジプトに自由を」などと書かれたプラカードを掲げて渋谷駅近くの公園まで行進しました。参加者の中には、エジプトに家族や親せきを残してきた人も多く、電話やインターネットがつながりにくいため、詳しい状況がわからず、心配だという声が聞かれました。小学4年生のエジプト人の男の子は「人が死んでいるのでデモの混乱が早く終わってほしい」と話していました。レダ・ケナウィさんは「エジプトの社会をよくしたいと、われわれは一つになり、立ち上がった。エジプトで流れている血がむだにならず、新しい国に生まれ変われるよう日本の皆さんに自分たちの気持ちを訴えたい」と話していました。