地方福岡の朝鮮学校補助金問題 学校側、「別写真」認める2011.2.3 02:05

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福岡の朝鮮学校補助金問題 学校側、「別写真」認める

2011.2.3 02:05

 福岡市の「福岡朝鮮初級学校」が同市から支給された平成18年度分の補助金の報告書に別の学校設備とみられる写真を貼付していた問題で、学校側が同市教委に対し、「(同じ法人が運営する)北九州市の朝鮮学校の設備を写した写真だった」と認めていることが2日、分かった。学校側は「事務担当者が替わり、誤った」と説明。福岡市教委は近く学校に立ち入り、他の補助金の使途についても調査する。

 同市教委によると、市は平成2年度から毎年、運営母体の学校法人「福岡朝鮮学園」(北九州市)を通じ、設備整備や備品購入などの費用に充当する補助金を交付している。

 18年度はパソコンや体育用品の購入など262万円相当の事業に対し、200万円の補助金を支給したが、学校側が提出した事業実績報告書には鉄棒の整備(12万円)とハンドボール用ゴールの購入(28万円)の部分に、別の学校のものとみられる鉄棒やゴールの写真が貼られていた。

 学園は同市教委の調査に対し、写真が北九州市内の朝鮮学校の鉄棒とゴールだったことを認めた上で、「(18年度は)北九州市の学校の創立50周年にあたり、鉄棒とゴールはその記念に(福岡朝鮮初級学校から)贈呈したもの」との説明をしているという。

 贈呈品の購入は補助金の目的外使用となる可能性があるが、学園は福岡市教委に対し、「(18年に)事務担当者が替わり、学校の予算で計上していたものを誤って補助金申請してしまった」と釈明している。

 学校側が18年度に申請した事業費は、鉄棒とゴールの費用を差し引くと222万円程度になるが、交付した補助金額を上回るため、福岡市教委は「返還を求めることにはならないだろう」としている。

 事業実績報告書によると、同校は18年度、鉄棒とゴールのほか、パソコンや百葉箱、心肺蘇生(そせい)訓練器、映写用スクリーンなどを購入した。

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