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南九州火山、40年ぶり活動期入りか 京大准教授見解
(2011 02/05 11:39)
 桜島や鹿児島県内の離島火山を研究する京都大学防災研究所火山活動研究センター(鹿児島市桜島横山町)の井口正人准教授は4日、霧島連山・新燃岳の噴火に関連し「桜島・南岳が爆発を繰り返し始めた1970年代以来、約40年ぶりに南九州全域の火山が連動して活発化する活動期に入った可能性がある」との見解を示した。
 同准教授によると、桜島は2006年、58年ぶりに昭和火口の活動を再開。08年に新燃岳で今回の本格的マグマ噴火の前兆とされる水蒸気爆発が起きて以降、爆発を増やし始め、09年548回、10年896回と年間最多を更新。今年も新燃岳で一連の噴火が始まった1月中旬以降、爆発を急増させ、4日夜までに115回を記録した。
 井口准教授は、多数の死者を出した1914年の桜島・大正大噴火の4日前に、霧島連山の御鉢が噴火したほか、この年には中之島(十島村)と諏訪之瀬島(同)も活動が活発化した歴史などを引き合いに、南九州の火山の連動性を指摘。
 前回の活動期入りとみているのは70年代。口永良部島(屋久島町)の爆発や、指宿・開聞岳周辺での群発地震を経て、1968年にえびの地震が発生して以降、桜島で火山性の有感地震が多発、80年代にかけて南岳が爆発を繰り返した。
 井口准教授は「新燃岳の活動予測へ観測体制を充実させて警戒を続けると同時に、南九州全域としての対策も講じていく必要がある」としている。
 
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