政治【名言か迷言か】品格は「×」、見識は…? 中井衆院予算委員長+(2/4ページ)(2011.2.5 18:00

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【名言か迷言か】
品格は「×」、見識は…? 中井衆院予算委員長

2011.2.5 18:00 (2/4ページ)
衆院予算委員会に臨む中井洽委員長=4日午前、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影)

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衆院予算委員会に臨む中井洽委員長=4日午前、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影)

 マナーに「問題あり」の中井氏だが、議員としての見識はどうか。残念ながら、これも疑わせるに十分な「前歴」がある。昨年夏、国家公安委員長(拉致問題担当相兼務)として取り組んだ大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元工作員の訪日時における発言だ。政府の元工作員に対する「VIP待遇」が問題視され、軽井沢から東京都内にヘリコプターで戻ったことが「観光目的では」などと記者会見で問われた中井氏は色をなして、こう反論した。

 「僕は、可能なら見せてやりたかったですよ。可能なら。彼女は一生外国に出られないかも知れないでしょ」

 さらに、元工作員について「彼女自身の存在、境遇。本当に健気(けなげ)に生きていると思っています」とも述べたのだ。

 彼女の境遇を哀れに感じ、その数奇な運命や波乱に満ちた人生に同情を感じない日本人は皆無だろう。中井氏に言われるまでもなく、彼女は北朝鮮という国家、金正日という独裁者の「被害者」だからだ。だからこそ韓国も特赦にしたといえる。それでも韓国当局が彼女の出国やメディアの露出に極度に神経を尖らせるのはセキュリティ面だけではないだろう。それは乗員乗客115人が犠牲となった大韓機事件の厳然たる「加害者」である事実に他ならない。1987年の事件だから健在の遺族や犠牲者らの友人知人も韓国国内には多数いるはずだ。「内心、不憫に思いながらも、そうした遺族らがいる限り、彼女を悲劇のヒロイン扱いすることは許されない」これは韓国当局者が絶えず自らに刻み込んでいるジレンマなのではないか。

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衆院予算委員会に臨む中井洽委員長=4日午前、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影)
衆院予算委に臨む中井洽委員長=2日午前、国会・衆院第一委員室(酒巻俊介撮影)

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