鳩山氏、四島同時返還では平行線 北方領土交渉で民主党の鳩山由紀夫前首相は5日、北海道根室市で講演し、ロシアとの北方領土交渉について「四島を同時に返せというアプローチであれば、今のような現実の中で未来永劫平行線のままだ」と指摘した。その上で「2島にプラスアルファという考え方で、プラスアルファの解釈に知恵が必要だ」と述べ、歯舞群島、色丹島の返還を前提に、国後、択捉両島の帰属問題に関しても協議を進展させる方法を模索すべきだとの考えを示した。 ロシアのセルジュコフ国防相の北方領土訪問については「強い憤りの念を禁じ得ないが、怒りだけを示して交渉ができないとなれば相手に利する」と強調。10日に訪ロする予定の前原誠司外相には「遺憾の意(の伝達)だけで帰ってきても何の意味もない。建設的に話そうと言っていたメドベージェフ大統領の言質を生かす工夫が必要だ」と注文を付けた。 【共同通信】
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