永田洋子死刑囚が死亡 連合赤軍事件で大量リンチ1971~72年の一連の連合赤軍事件で殺人や死体遺棄罪などに問われ、93年に死刑が確定した元連合赤軍幹部の永田洋子死刑囚(65)が5日夜、死亡した。複数の関係者が明らかにした。 永田死刑囚は84年に脳腫瘍の手術を受け、寝たきりの状態が続いていたという。 確定判決によると、永田死刑囚は元連合赤軍幹部の坂口弘死刑囚(64)=93年確定=らと共謀し、71年8月、組織から逃走した仲間2人を絞殺、死体を千葉県印旛沼付近に埋めた。さらに同年12月~翌72年2月、群馬県・榛名山など山岳アジトでの「総括」と称するリンチで仲間11人を殺害、1人を傷害で死亡させ、死体を遺棄した。 72年2月、下山してからアジトに戻る途中に逮捕され、一、二審で死刑を言い渡された。最高裁も93年2月、永田死刑囚の上告を棄却した。事実誤認があったとして再審請求したが、東京地裁は2006年に棄却する決定をした。 永田死刑囚は獄中で事件をめぐる人々を振り返る手記を執筆。一方、「拘置所で適切な治療を受けられず、病状が悪化した」として国などに損害賠償を求める訴訟を起こしたこともあった。 【共同通信】
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