米 中東各国に民主化訴える
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米 中東各国に民主化訴える

2月6日 0時49分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

アメリカのクリントン国務長官は、ドイツで演説し、反政府運動が広がっているエジプトをはじめとした中東各国に対し、国民の要求に応え、民主化を速やかに押し進めるよう訴えました。

クリントン国務長官は5日、ドイツのミュンヘンで開かれている安全保障問題を話し合う国際会議で演説し、「中東では、民主化という名の嵐が吹き荒れている。しばらくは持ちこたえられるかもしれないが、今のような体制は長くは持たないだろう」と述べました。そのうえで、「開かれた政治体制を築いていかなければ、国民と政府の溝はますます深まり、国が不安定化するだけだ」と述べ、エジプトなど、反政府運動が広がる国に加え、サウジアラビアなど中東諸国に対して、民主化を速やかに推進するよう訴えました。一方、緊迫した状態が続くエジプト情勢についてクリントン長官は、政権を速やかに移行させる必要性を改めて強調しながらも、「誰かがリーダーとしてあらわれるのには時間がかかる」とも述べて、政権の移行に一定の時間がかかることに理解を示しました。クリントン長官の発言の背景には、エジプト国内での抗議デモが、4日の金曜日を経てやや沈静化し、反政府運動が長期化する様相を示し始めたことを受けて、アメリカ政府としても状況を慎重に見極めようというねらいもあるものとみられています。