- [PR]
[国際]ニュース トピック:from Editor
【from Editor】ツイッターと爆弾テロ
2011.2.2 07:56
(1/2ページ)
アラブが揺れている。チュニジアからエジプトへ、長期政権の打倒を求めるデモが燎原(りょうげん)の火のように広がっている。交流サイトの「フェースブック」やミニブログの「ツイッター」で瞬時に流れるデモ情報をつかみ、怒りの輪に加わっていく市民たち。“指導者なきデモ”と呼ばれるゆえんだ。
フェースブックやツイッターが現代の民衆デモに果たす役割は大きい-と頭ではわかったつもりでも、使ったことがないからイメージがわかない。私は電車内で携帯電話をいじくる乗客たちの中にあって、憤然と文庫本を読んでいる部類である。だが、その威力を思い知らされる“事件”が起きた。
1月24日、この日は社内で朝刊の編集作業に当たっていた。担当は国際ニュース。大きなニュースのない静かな一日だったが…。
「モスクワの空港で爆発!」。速報が飛び込んできた午後11時ごろから一変する。時間がたつごとに犠牲者の数が増えていく。
「爆破直後の状況はどうだったのか」。それがわかれば、より良い紙面ができる。が、締め切りまでの短時間で、現場に居合わせた人を探し出すのは不可能に近い。
「連絡を取ってみましょうか」。だからこそ、ある外信部記者のこの一言を聞いたとき耳を疑ったのだ。「えっ、一体誰に?」。部内で最もインターネット事情に精通している彼の説明を聞いて、さらに驚くことになる。
関連トピックス
関連ニュース
- [PR]
- [PR]