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[政治]ニュース
自民が石原知事に出馬を“打診” 強い待望論 混迷する都知事選
統一地方選挙の最大の目玉とされる東京都知事選挙まで2カ月余りとなったが、有力候補の正式表明がない異常事態が続いている。沈黙を続ける石原慎太郎知事(78)の進退表明は8日に開会する定例都議会(3月11日まで)の終盤との見方が有力だ。石原知事の動向に引っ張られるように各政党とも選挙構図が固められず、関係者からは「チキンレースだ」との声も漏れる。候補者の擁立は告示直前までずれこみそうだ。(石元悠生、楠城泰介)
「もう1期、やっていただける考えはありませんか」
1月下旬、東京・港区の料理店。自民党都連幹部と都議ら数人が石原知事と食事を一緒にした際、出席者の1人が、石原知事にこう水を向けた。
石原知事は「知事を辞めたらヨットで世界一周だ」「小説で書きたいものがある」などと応じた。が、進退については、テレビ番組で「天皇陛下がお聞きになっても答えられません」と話しているだけに、最後は「ケ・セラ・セラ(なるようになるさ)だよ」と、聞き流したようだ。
自民都連では昨年から、石原知事の今季限りの引退を想定し、都知事選の候補を模索してきた。「民主と相乗りでもいい」。都議会で過半数割れする知事与党の自民、公明の現状を踏まえ、都連幹部からはこんな声も出ていた。
しかし、民主は独自候補擁立の方針を早々と固める一方、自民が支持を受ける業界団体からは石原知事の4選を望む声が続出。世論調査での高い支持率も後押しとなり、都連幹部らが石原知事の擁立を目指して動き始めた格好だ。
自民の有力都議は選挙の告示日も迫る中で、「都議選までの2年後まででもいい。今さら代わる人がいない」と本音も。ただ、知事側近は「周囲にいくら『出ろ』といわれても判断するのは本人。最終的にどうなるか分からないのが石原流だ」と微妙な言い回しに終始した。
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