2011年2月6日1時1分
内閣府の世論調査で、未成年による犯罪や不良行為などの「少年非行」が5年前に比べ増えたかを聞いたところ、「かなり増えた」「ある程度増えている」と答えた人がそれぞれ37.8%で計75.6%に達した。
ただ、実際に身の回りで問題になった少年非行は「特にない」と答えた人は44.3%で、2005年1月の前回調査より9.4ポイント増えた。警察庁のまとめでも昨年の刑法犯少年の検挙数は7年連続で減っている。警察庁は実態と意識の隔たりについて「少年による殺人など凶悪な事件が報道され、印象に残った」と分析している。
非行に結びつく社会環境については、携帯電話やネットが普及して「簡単に見知らぬ者と出会える」との指摘が63.4%。非行を防ぐ役割は「家庭」との回答が最多の76.4%で、「学校」を挙げた人は3.7%だった。調査は昨年11月下旬から12月上旬にかけて20歳以上の男女3千人を対象に実施し、1886人から有効回答を得た。