エジプトで猫の姿の女神発掘 プトレマイオス朝で初エジプト北部アレクサンドリアの遺跡から見つかった、古代エジプト・プトレマイオス朝時代のものとみられる猫の姿をした女神「バステト」の像(エジプト考古最高評議会提供・共同) 【カイロ共同】エジプト考古最高評議会は19日、同国北部アレクサンドリアの神殿遺跡から、古代エジプト・プトレマイオス朝の王、プトレマイオス3世(紀元前246~同221年)時代とみられる猫の姿をした女神「バステト」の像を発掘したと発表した。 母なる女神とされるバステトの像は紀元前2890年ごろのエジプト初期王朝時代の遺跡からも見つかっているが、プトレマイオス朝時代では初めてといい、評議会は「バステト信仰がこの時代まで続いていた証拠」としている。 評議会によると、遺跡はプトレマイオス3世の妻ベレニケの神殿とみられ、長さ約60メートル、幅約15メートル。約600個のさまざまな像が発掘され、一部がバステトの像だった。神殿は後世に破壊され、採石場として用いられていたという。 【共同通信】
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