ケータイ→スマホ、乗り換えで通信費はどうなる?
日経ウーマンオンライン(日経ウーマン) 2月5日(土)10時1分配信
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ケータイとスマホの料金比較 |
【詳細画像または表】
スマートフォンに乗り換えるとほとんどの人が、これまでケータイを使っていたときよりも、高い通信費を支払うことになります。その理由は2つ。1つはスマートフォン向けのパケット定額サービスの上限金額が、ケータイのそれよりも高めに設定されているため。もう1つはスマートフォンを持つと、いつでもインターネットにつなっがっているのが当たり前になって、思いのほかたくさん通信してしまうからです。
まずは、ケータイとスマートフォンで月額料金がどのくらい違うのかチェックしてみましょう。ケータイもスマートフォンも通話プランは同じ(つまり、1カ月に同じ時間分だけ話す)という前提で比較してみます。
ここでは一番基本料金の安い通話プランを選択しましたが、今ケータイで無料通話分が多めのプランを利用している場合は、通話料金のところを利用中のプランに置き換えて合計金額を計算してみてください。
ケータイでケータイ向けのサイトだけを見る場合、ドコモの「パケ・ホーダイダブル」、auの「ダブル定額スーパーライト」、ソフトバンクの「パケットし放題」のいずれも、パケット代の月額上限金額は4410円。ただしフルブラウザを使ったりスマートフォンを使用する場合、上限金額は5985円になります。つまり、ケータイとスマートフォンでほとんど同じ料金プランを選択しても、スマートフォンのほうが月額1575円も通信費が高くなってしまうのです(ただしiPhoneだけは、ケータイと変わらない月額料金で利用できるようになっています)。
ケータイではそれほどパケット通信をしていなかった人も、スマートフォンを使うようになると知らず知らずのうちに通信量が増えます。メールを受信したり、地図を見たり、サイトをチェックしたりする回数が自然と増えるからです。また、アプリの中にはインターネット接続が必須となっているものが結構あり、これらがバックグラウンドで自動的にインターネットにつながったりすることでも、通信量は膨らんでいきます。
●ドコモにも登場、完全定額制
2段階制のプランを利用していてもあっという間に上限金額に達してしまうので、スマートフォンユーザーには2段階制プランの上限金額よりも価格が安めに設定されている、完全定額制のプランがお薦め。これまで3キャリアの中で完全定額制のプランを提供していたのは、auとソフトバンクのiPhone向けプランだけでしたが、3月15日からドコモでも定額プラン「パケ・ホーダイフラット」が提供されるようになります。同じく3月15日からスタートする新しい2段階制プラン「パケ・ホーダイダブル2」の上限金額が5985円なのに対し、「パケ・ホーダイフラット」は5460円。完全定額制のほうが2段階制よりも、月額525円お得になる計算になります。
ソフトバンクは、Androidスマートフォン向けには完全定額プランを提供していませんが、その代わり月々712万5000パケットまでを3985円で利用できる、格安の「パケットし放題MAX for スマートフォン」を提供しています。712万5000パケットあれば、Yahoo! JAPANのトップページが約5000回は閲覧できるということなので、ほどほどの使い方なら月額パケット料金が3985円で収まる可能性大。ただしこの料金プランは、4月30日申し込み分までの期間限定となっています。
いずれにしても、ケータイからスマートフォンに機種変更すると、もれなく通信費がアップするというのは、ぜひ事前に頭に入れておきたい情報。ショップの店頭でも、月々いくらくらいになるのか、事前にしっかり確認することをお勧めします。
太田百合子
文具から携帯電話、PCまで、アナログ、デジタルを問わず、さまざまなグッズを愛好するライター。女性ユーザーとしてはまだ珍しかった「030」番号時代から携帯を酷使するナニワ節ライター。新しいグッズは買って使ってみないと気が済まないため、銀行残高が一向に増えないのが悩みの種。
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最終更新:2月5日(土)10時1分