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【社会】

出会い系に男性提訴 1200万円の損害賠償求める

2011年2月5日 朝刊

 インターネットの出会い系サイトで“女性”らと連絡を取り合うために1000万円以上を不当に支払わされたとして、岐阜県内の30代男性が4日、東京都渋谷区のサイト運営会社に1200万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。愛知県弁護士会の会員で昨年結成した「出会い系サイト被害弁護団」が関与した初の提訴。

 訴状によると、男性は2009年春、交際相手を探そうと携帯サイト「LOVE CHOICE」に登録し「ちほ」という女性を紹介された。会う約束をしても、ちほは「化粧が崩れた」などとして待ち合わせ場所に現れず、男性と会えなかったのを苦に自殺未遂をしたとして、その様子を画像で送ってきた。その後、ちほの母を名乗る女性が「謝ってくれたら、これまでの利用料を返す」などと打診してきた。

 こうしたやりとりはすべてサイト上で、1年余り続いた。男性はサイト利用に必要な「ポイント」の購入や個人情報の閲覧などのため、128回にわたり計1121万円を運営会社側に入金。ちほらと会ったことはなく「詐欺的に暴利を得ている」と違法性を主張している。

 本紙は同日、運営会社に複数回電話したが、応答はなかった。

 弁護団には昨年7月以降、198人から出会い系サイト被害の相談があった。弁護団は3月7日午前10時〜午後4時に無料電話相談=052(223)2355=を受け付ける。

 

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