ロシア 北方領土の軍備強化へ
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ロシア 北方領土の軍備強化へ

2月5日 6時50分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

4日、北方領土を訪問したロシアの国防相は、現地に駐留している部隊の装備の近代化を進め、北方領土の軍事力をさらに強化していく方針を示しました。

ロシアのセルジュコフ国防相は、4日、択捉島と国後島のロシア空軍の基地や駐留する部隊を訪れたあと、ヘリコプターで色丹島を上空から視察しました。視察を終えて極東のハバロフスクに戻ったセルジュコフ国防相は、記者団に対し、北方領土に駐留している砲兵師団について、「近く、新しい武器に取り替えることなどが決まる」と述べ、装備の近代化を進める方針を示しました。ロシア軍は、去年、択捉島で大規模な軍事演習を行ったほか、現在は、極東の軍港に大型の強襲揚陸艦を配備する計画も進めるなど、この地域での軍事力強化を進めています。北方領土を巡っては、去年11月にメドベージェフ大統領が国後島を訪れて以降、ロシア政府高官が相次いで訪問していますが、ロシア政府としては、来週予定されている前原外務大臣のモスクワ訪問を前に、国防相が訪問して軍事力強化を打ち出すことで、北方領土の実効支配を強める姿勢を示したものとみられます。