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名城“幸村”いざ出陣!ロハス退治

 調印式を終えた名城信男は一度退出し甲冑に身を包み照れくさそうに再登=大阪市内のホテル(撮影・神子素慎一)
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 調印式を終えた名城信男は一度退出し甲冑に身を包み照れくさそうに再登=大阪市内のホテル(撮影・神子素慎一)

 「WBC世界Sフライ級タイトルマッチ」(5日、大阪府立体育会館第1競技場)

 挑戦者・名城信男(29)=六島=が3日、大阪市内のホテルで行われた調印式に、甲冑(かっちゅう)姿の8人を引き連れて登場した。世界戦では自身も甲冑姿で入場し、その様子は王者トマス・ロハスの母国メキシコでも生中継される。『侍』パフォーマンスでアピールし、海外進出につなげる狙いだ。一方でロハスのニックネームは『イモムシ』。日本の『侍』がメキシコの『イモムシ』退治で名を上げ、いざ海外へ出陣でござる‐。

  ◇  ◇

 出陣を告げるほら貝の音とともに、名城が会場に姿を現した。後ろには赤い甲冑姿の武将隊がズラリ。一同あ然の仰天パフォーマンスで、調印式がスタートした。

 赤い甲冑は戦国武将の真田幸村が大坂夏の陣(1615年)で身につけたものと同じモデルで、世界戦当日は名城も着用して入場する。「身が引き締まる。真田幸村は普段は物静かだけど、戦場では熱い方だったと聞いた。自分もあやかって、リング上で熱い試合を見せたい」と力を込めた。

 一番の狙いは、名城の『侍』キャラクターを海外にアピールすることだ。試合はメキシコでも生中継されるとあって、「海外の選手には分かりやすいと思う」と笑顔。王座を奪取すれば、次戦は同級1位ファン・ホセ・モンテス(メキシコ)との指名試合で、「ぜひメキシコでやりたいですね」と声を弾ませた。今世界戦で名前を売って、念願の海外進出につなげるつもりだ。

 ロハスは「試合を盛り上げるためのショーですか」と大笑いで、「皆さん似合っていて格好いい」と好感を持った様子。名城が『侍』と呼ばれていることを聞くと、「リング上ですべてをかけて戦っている姿勢が感じられる。そういうニックネームがついて当然」と理解を示した。

 自身については「小さいころから細くて背が高いから、『イモムシ』と呼ばれている」と説明。「このニックネームで有名になりたい」と、『侍』キャラに対抗する構えだ。

 『侍』対『イモムシ』の構図に、名城は「まあ勝って当然ですね」と苦笑い。「前半からしっかり攻めてKOを狙いたい」と、“虫退治”に闘志を燃やした。

(2011年2月3日)

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