大相撲の野球賭博事件で、警視庁に逮捕された阿武松(おうのまつ)部屋の元幕下山本俊作容疑者(35)が、相撲の取組も賭けの対象にしていた疑いが浮上した問題で、元大関琴光喜関の取組も賭けの対象に含まれていた可能性があることが4日、関係者への取材で分かった。山本容疑者が琴光喜関に送ったメールに、琴光喜関の取組を対象にしていることをうかがわせる記述があった。
関係者によると、八百長疑惑との関連は確認されておらず、元琴光喜関が自分の取組で賭けをしていたかどうかは不明。
メールの日付は07年11月11日の九州場所初日。相撲賭博の一種であることを示すとみられる「五番勝負」の記載とともに、元琴光喜関を含む幕内の取組が五つ並べられていた。当時東大関の琴光喜関は西小結に敗れた。
元琴光喜関は、野球賭博発覚のきっかけとなった恐喝事件の被害者。昨年7月、賭博への関与で日本相撲協会に解雇された。警視庁に野球賭博をしたことを認める上申書を提出している。
山本容疑者は、指定暴力団山口組弘道会系組長(死亡)の勧めで06年に胴元を引き受け、元琴光喜関や元大嶽親方ら10人以上が野球賭博の客だったとみられる。
山本容疑者は、力士ら6人を客とした野球賭博で、胴元の元幕下にメールでハンディを送信するなどして開帳をほう助した容疑で逮捕された。
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