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幕下陥落に危機感 「八百長メール」で星「融通」(2/2ページ)

2011年2月4日8時5分

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 「南海さんが(春日錦に)貸しているのを豊関に移行してもらいたいみたいで、豊関とあたったらコケてもらいたいみたいです」

 「豊関」は当時東十両7枚目の豊桜とみられる。春場所で春日錦が旭南海に負けてもらった借りを、豊桜に負けることで返してほしいとの趣旨のようだ。2日後、春日錦は恵那司にメールした。「今日の清と豊さんのはどんな感じになっているかな?もし何も無いなら清に貸してある分で消しても良いよね」「俺も場所後には最低50は作らないとマジでヤバイし」

 この日、豊桜は清瀬海に勝った。春日錦に借りがあった清瀬海が、その分で豊桜に白星を献上したようにみえる。

 恵那司は、このほかにも勝ち星の融通や金銭のやりとり、八百長の進行方法などを調整したとみられるメールを頻繁に送っていた。

 夏場所千秋楽から9日後の6月1日早朝には、春日錦に「光龍のが来れば50あるんですが、来る気配がないので、今のところは25は確実に入ります〜全然足らないですね」と送信。春日錦は「悪いけど全然所持金が無いから今日の昼に少し立て替えてもらって俺の口座に入れてもらえるかな」と返信し、口座番号を伝えていた。

 千代白鵬とも「五万もないのかな」「4万しか持ってないっす」とのやりとりが残っていた。

 夏場所に負け越した春日錦はその後、野球賭博に関与したとして名古屋場所を謹慎休場。秋場所で幕下に陥落し、今年1月の初場所で引退した。

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