「イチハチ」“ウソ”認めた…3月終了

 TBS系バラエティー番組「イチハチ」(水曜、後10・00)の1月12日放送分で、“ウソ”の放送をしていた疑惑が浮上していた問題で、制作の大阪・毎日放送が4日、放送内容が事実に反していた可能性が高いことを認めた。番組で紹介した、実業家兼タレント・夏波夕日(なつみ・ゆか)の自宅に対し、視聴者から「所有者は別人」との指摘を受け、毎日放送が調査を続けていた。また、同番組は3月いっぱいで放送終了となることも明らかになった。

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 同局によると、夏波は昨年12月の取材の際は「この部屋は投資目的で所有している」とし、視聴者からの指摘には「1月に売却した」と説明したという。だが、物件を所有していたことを証明して欲しいとの依頼には応じなかった。さらに、同局がニューヨークの不動産登録を確認したところ、部屋の所有名義は夏波ではなく別の外国人で、昨年から現在まで変更されたこともなかった。

 これに対し、夏波は「家族や親族、会社名義の物件もあるが、それも広い意味で自らの所有物件。撮影した部屋は自分の所有に違いない」と主張。プライバシーを守りたいとして詳細を明かしていないという。また、「ニューヨークに23軒の家を所有している」と紹介したが、現状で夏波の所有と確認された物件は1つもなく、同局は所有を裏付ける書類を提出するよう求めたが、こちらにも応じていないという。

 一連の調査結果から、同局は「客観的にみて、1月12日の番組は事実と異なる放送をした可能性が極めて高いと言わざるを得ない、と判断しました」とコメント。「情報の確認が不十分だったことから今回の事態を招いたことを、視聴者の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪した。今後の放送については「もともと、番組は次の改編で新番組と替わることになっていた」と“疑惑”との関連を否定した上で、3月いっぱいで終了することを明らかにした。

 局側はしびれを切らした形で“クロ”報告をしたが、一方の夏波は、1月29日の自身のブログで「投資物件を売りに出して、何が悪い?スタッフさんにも、投資物件って最初から説明してたし、スタジオトークでも、言ってたはずだけどなぁ」と疑惑を否定。ツイッターでも、今月1日に「I know the truth.」などと意味深な書き込みをした。

(2011年2月4日)

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