阪神・金本知憲外野手(42)が先月11日に都内でサザンオールスターズの桑田佳祐(54)と初対面していたことが4日、明らかになった。2月23日に発売される桑田のニューアルバム「MUSICMAN」に含まれる大阪賛歌『OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース』になんと金本が登場!がん闘病から復活を果たした桑田と右肩重傷から復活を目指す金本が“共闘”し、日本を熱くする。
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桑田佳祐の新曲に衝撃の実況が流れる。
さあ、伝統の巨人×阪神、ピッチャー桑田、金本に対して振りかぶって第一球、投げた!打った、大きい大きい、ず〜っと伸びる、入った、見送った、入った!入った!ホームラン!甲子園が揺れている!
舞台は優勝を争う天王山か。甲子園のマウンドには桑田。打席に金本。桑田とは元巨人の桑田真澄に引っ掛けた自身「桑田佳祐」でもあるのだろう。金本は桑田から浜風を切り裂き、右翼スタンドに特大のアーチをかけた。がん闘病から復活を遂げた桑田佳祐が、マンモスを揺らすアニキの復活弾を“予言”した。
桑田佳祐と金本知憲が先月、都内で会う機会に恵まれた。その事実だけでも驚きだが、桑田のニューアルバム「MUSICMAN」(今月23日発売)に収められた『OSAKA LADY BLUES〜大阪レディ・ブルース』に金本が登場するのだからなお驚きだ。
「これまで自分のラジオ番組でも、金本選手の話題を出したことがありますし、今回初めてお会いして、思っていた通り、とてもすばらしい方だと感じました」
桑田は金本との対面を喜び、曲に粋な実況を挿入した経緯を明かした。
「桑田さんにお会いできてうれしかった。野球の話、音楽の話…。どのように作詞、作曲をするのか、そんな話もさせてもらった。話も面白いし、とても楽しい時間を過ごせました」
サザンファンでもあった金本にとっては至福の瞬間。つかの間ではあったが、桑田の人柄に触れ、感激した。
金本が大阪の象徴として桑田ソングに登場するのは偶然ではない。桑田は小、中学と野球部に属し、現在も大のプロ野球ファン。金本には広島時代から注目しており、連続フルイニング出場の世界記録や、その不屈の精神に敬意を表してきた。
桑田がこれまで「大阪」をテーマに曲を書いたことはなかった。桑田の楽曲と言えば「湘南」や「横浜」のイメージが強い。今回の歌詞はオール関西弁で、大阪人の心を揺さぶる旋律。桑田は昔から大阪のディープな文化や人情を愛し、09年に音楽番組のロケで訪れた鶴橋での思い出が、新曲誕生のきっかけにもなった。この舞台にアニキを登場させる桑田流の演出が、関西人のハートをつかむことは間違いない。
「僕は野球人生のケガだけど、桑田さんは命にかかわる病気だった。ステージで熱く燃えて、暴れる姿を見に行きたい」。キャンプ先の沖縄から桑田にエールを送った金本。大阪賛歌で合体した桑田と金本が「復活」を合言葉に共闘する。