「WBC世界Sフライ級タイトルマッチ」(5日、大阪府立体育会館)
前WBA世界Sフライ級王者・名城信男(六島)が4日、大阪・アメリカ村の三角公園前街頭ビジョン「RiBia」で行われた自身2度目の公開計量に臨み、リミットの52・1キロで一発パスした。王者トマス・ロハス(メキシコ)も52・1キロでパス。集まったファンは約300人で、昨年5月に大阪・難波の「ヤマダ電機」で行った公開計量の50人を大きく上回った。陣営は次回計量を大阪市中央区のなんばグランド花月(NGK)前で行うと“発表”。3度目の王座奪取を果たし、3度目の『公開』を実現させる。
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名城が見事に“リベンジ”を果たした。公開計量に300人のファンを集め「思ったより多くて良かった。(集まるか)ドキドキしました」と満面の笑みを浮かべた。
昨年5月のWBA王座3度目の防衛戦でも、大阪市内で計量を公開。日本では初の試みだったが、集まったのは50人ほど。やや盛り上がりに欠け、試合ではカサレス(メキシコ)に判定負けして王座から陥落した。前回が散々だっただけに、“6倍増”の結果に「天候にも恵まれましたね」と安ど。3度目の王座奪取に弾みがついた。
屋外で大観衆を前にパンツ一丁姿となり、研ぎ澄まされた“超合金ボディー”を披露した。「恥ずかしさはない。裸で戦うわけですから」ときっぱり。今後も継続していく意向で、所属ジムの枝川会長は「次はNGKの前でやる」と、早くも3度目の公開計量を“発表”した。
NGKは吉本興業の劇場で、漫才や新喜劇が行われる大阪の人気スポット。親交があるオール阪神の紹介で、すでに吉本興業も了承済みだという。枝川会長は「芸人さんも来てくれる」と話し、今回以上の“集客”を見込んでいる。「ボクシングに興味を持ってもらわなあかん」と、新たなファン開拓につなげるつもりだ。
これも名城が王座を獲得できなければ、ただの絵空事となる。名城は1月12日に第1子の長女を授かったばかりで、「娘に『父ちゃん勝ってくるよ』って言います。勝ったらリング上で“ゆりかごダンス”をします」とニヤリ。3本目の世界ベルトを自宅で“観戦”する、愛娘に届ける。
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