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警視庁 弘道会の取締り強化を

2月4日 19時15分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国内最大の指定暴力団、山口組の組長が4月に刑務所から出所するのを前に、警視庁は、担当幹部らを集めた対策会議を開き、組長の出身組織の弘道会の弱体化に向けて取締りを強化するよう指示しました。

東京・霞ヶ関で開かれた対策会議には、暴力団を担当する幹部などおよそ80人が出席しました。この中で警視庁の岩瀬充明副総監は「山口組の組長の出所を控え、山口組への対策は正念場を迎えている。特に弘道会は組の勢力拡大の原動力となっており、あらゆる法令と手段を使って組織の弱体化に向け、全力を尽くしてほしい」と述べました。そのうえで、多様化する暴力団の資金源を解明するとともに、今月からの東京都議会で暴力団排除条例案が審議されることを踏まえ、暴力団事務所の撤去に向けた住民運動などをこれまで以上に支援するよう指示しました。警視庁によりますと、全国の暴力団勢力が減少するなか、東京都内では増加傾向にあり、現在、全国のおよそ20%に当たる暴力団勢力が東京に集中しているということです。特に山口組の進出が活発化しているということで、警視庁は先月、弘道会の東京進出の足がかりになっていたとみられる小松組の組長を逮捕するなど、摘発を強化しています。