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2011年2月4日(金) 19:15 |
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春を呼ぶイカナゴの漁が始まる
瀬戸内に春を呼ぶイカナゴの漁が高松市の庵治漁協で始まりました。 去年、親のイカナゴが記録的な不漁だっただけに、漁協関係者は今年こそ漁獲量アップをと期待をかけています。
高松市の庵治漁港です。 イカナゴ漁が解禁となった3日午前10時、13隻の漁船が出港しました。 漁場は庵治町沖の瀬戸内海で、漁船は3つのグループに分かれイカナゴが集まる場所を探します。 庵治漁協のイカナゴは、漁獲量が香川県内でトップを誇ります。 午前11時、庵治港沖に網を下ろします。 潮の流れにあわせて約200メートルの網を30分かけて張り、4時間、イカナゴがかかるのを待ちます。 この漁は潮の流れを計算したものです。 網を張った頃から潮の流れが早くなり、その流れにのってイカナゴが網にかかります。 4時間後、潮の流れがゆるかになる頃に網を引き上げます。 引き上げられた網には、体長10センチ余りのイカナゴがいっぱい入っていました。 イカナゴ漁は2月、親のイカナゴの水揚げから始まります。 来月からは生まれて間もないシンコと呼ばれる子どものイカナゴの水揚げが始まります。 去年の漁獲量は、子のイカナゴが1978トンあったものの、親のイカナゴに限ればわずか2トンと過去最低でした。 3日、庵治漁港に水揚げされた親のイカナゴは4.2トンでした。 去年の漁獲量2トンを1日で上回ったことになり、庵治漁協の関係者もひと安心、ほっとした表情を見せていました。 イカナゴ漁は5月下旬頃まで行われます。
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