|
2011年2月4日(金) 19:15 |
|
|
地区唯一のガソリンスタンド踏ん張る
ガソリンスタンドが減っている問題です。 公共交通機関などが乏しい山間部などでは車が必要不可欠ですが、スタンドの閉鎖が相次いでいます。 岡山県北の真庭市では、住民が力を合わせ1度閉鎖されたスタンドを再生、奮闘を続けています。
岡山県北、四方を山に囲まれた真庭市目木地区。 この地区で唯一のガソリンスタンド「ときめきSS」です。 ガソリンスタンドは2009年3月まで農協が運営していましたが、設備の老朽化や赤字経営を理由に一度は閉鎖されました。 地区にたったひとつのスタンドが姿を消すことに危機感を持った池町誠二さんらが住民に協力を呼びかけ、出資金を募って施設を買い取り、運営に乗り出しました。 高齢化、過疎化が進む中、ガソリンや灯油の需要は年々減少、耐え切れず閉鎖するガソリンスタンドは年々増加しています。 閉鎖は1人暮らしの高齢者にとって、死活問題につながりかねません。 「きらめきSS」はスタート当初赤字運営でしたが、年々顧客も増加し、ようやく経営が軌道に乗り始めました。 しかしここにきて存続の危機に直面しています。 去年6月、消防庁の法令の改正により、石油タンクの補修が義務付け、建造から約40年経つときめきSSは、2013年までに対策を打たなければなりません。 改修費用は最低でも1千万円はかかると見られています。 地区でたった一つのガソリンスタンドを閉めるわけにはいかないと踏ん張る池町さん、更なる試練にどう立ち向かうか、見通しはまだ立っていません。
経済産業省の調査では、一つの自治体にスタンドが3つ以下の「給油所過疎地」は、全国全市町村の13.3%に上っています。 真庭市はその中には含まれてはいませんが、細かく見れば給油難民とも言える地域はあちこちにあるのが現状です。
|
|