「初音ミク」に代表される歌声合成ソフトによる音楽が大ブーム。若者を中心に、ナマの人の歌声より、よっぽど人の心を魅了しているのだ。
人間のように歌う歌声の秘密を解き明かしていくと、人間の脳の特徴をとらえた、最新科学が見えてくる。
人間が歌声や話し声を聞くとき、脳は音の変わり目を認識しているという。その特徴を活かすため、歌声合成ソフトでは事前に録音した人間の声を、音の変わり目を含むおよそ500個の音に分類し、これを元にどんな歌でも人間らしく歌えるように設計されている。
番組では、安めぐみが歌ったわずか6曲を元に合成ソフトの制作に挑戦。コンピューターがどれだけ人間の声に迫れるのか、興味深い実験が繰り広げられる。 (和)