ま、人に何か手ひどく突っ込みを入れられた時や、責められた時に、
アンディ・ロビンソンの顔まねをしつつ、吹き替えの堀勝之祐の声色で、
「俺には弁護士を呼ぶ権利があるぅぅ」
と叫ぶのダーティーハリーごっこは、
同じように、成田三樹夫のものまねで、
「かっかっ、金子がねぇ〜っ、ど、どうしてもやらせてくれっていうもんだからっ」
と言って逃げるのと同じくらいポピュラーなお約束通りの逃げ方であります。
ま、後者については、小池朝雄の声色で「う゛そだぁぁぁっ」と逆襲される恐れはたぶんにあるのですが。
ま、そういうわけのわからないダーティーハリーばなしはひとまず置くとして。
幼少のみぎりから、今に至るまで、
不祥、私こと幸福の王子(金箔・宝石・ツバメなし)のひそかな夢は、
大きくなったら、ある職業につくことでありました。
ま、今ではすでにいいオッサンになってしまいましたが、
だからといって、私がこれから先、さらに大きくならないという保証は誰にもできませんから、まあ、まだまだ夢を捨てる必要はないかと、ま、さように考えています。
以前にも、一度ならず書きましたが、
私の憧れの職業は、映画のタイトルを考える人です。なんという職種名なのか、未だにわかりませんが。
もちろん、まともな映画のまともなタイトルではなく、
どうでもいいエロ映画を適当に買い付けてきて、大作映画とまぎわらしいタイトルを考えてつける、
この世でもっともクールかつイカした職業のことであります。
「ジェロニモ」がロードショーにかかったあとに、「ジ・エロニモ」というエロDVDをリリースした人、というかタイトル考えた人、
ディカプリオの「ザ・ビーチ」がヒットした後に「ザ・ビーチク」というタイトルを考えた人(あまつさえサブタイトルは「あなたの股間もデカプリオ」だった)
「マスク・オブ・ゾロ」の後に「ムスコ・オブ・ゾロ」を考えた人、
などは、私の中では消えることはない永遠のヒーローなわけであります。
しかし、栄光への道は常にけわしいのが理の当然で、
以前、弊ブログにて、
「先だけ!男汁」というナイスかつクールなネーミングを思いつき、自分で自分を絶賛してたら、
後か先かはつまびらかではありませんが、他にも同じタイトルを思いついていた人がいたことを知って、愕然としたのであります。
エロではありませんが、
「宇宙海賊キャプテンハローワーク」もまた同様でありました。
そうして私は、いつの頃からか、
クールなタイトルを思いつくと、
よもや同じフレーズを思いついている人がいないかどうか、
時おり、気にしてネットで調べるようになりました。
なりました。
でね、
「先だけ!男汁」とか「宇宙海賊キャプテンハローワーク」とか「缶ピース」とか「胸の谷の縄しか」の時みたいに、まず俺以外に思いついたやつはいないだろう!というような思惑はぜんぜんなかった、というか、逆にずいぶんたくさん同じことを思いついた奴がいたに違いない、とは思ったのですが、
ふと、
ふと、本当にふと、「童貞ハリー」というタイトルを思いついた奴が今までにいったいどのくらいいたのかな、と、気になって、
「童貞ハリー」という単語で検索をかけてみたら、
いきなり目に飛び込んできた映画のタイトルが、
「童貞ペンギン」
童貞ペンギンて!
皇帝ペンギン→童貞ペンギン……その発想はなかったわ。ていうか普通ないわ。
しかもほんとに映画になってるし!
しかも、ちゃんとタイトル通りの内容の映画だし!
ちゃんと公開されてたんだね……ぜんぜん知らんかった。
くやしいなあ。
くやしいなあ、
こういうの、なんか本当に下手したら、自分の仕事でしくじって、でかい契約逃がしたときよりくやしいよなあ。
童貞ペンギンかあ、
リリカルでメルヘンで、いいタイトルだなあ、
いいなあ……
いいです……よね?
いいって言え。
以上
かわいいよね
赤ちゃんとか特にさ
好きだな
当方の中の大ヒットは69コカンズ、どんな男でも必ず60秒以内にイカせてみせる、のキャッチに勝るクールさはありませんが、あなたの股間もデカプリオですか、先だけ男汁ですか、ファンタスティック