スポーツ【国技は死ぬのか】(中)なぜ八百長は存在するのか+(3/3ページ)(2011.2.5 00:18

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[スポーツ]ニュース トピック:大相撲改革

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【国技は死ぬのか】
(中)なぜ八百長は存在するのか

2011.2.5 00:18 (3/3ページ)
両国国技館に向かう力士=4日午前、東京都墨田区

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両国国技館に向かう力士=4日午前、東京都墨田区

 「佐野山」と題される人情噺はフィクションだが、力量、人格とも優れていた谷風に人々が求めた力士像が示されている。

 「力士はお互いの事情が分かっている。特殊な人間関係から星を融通し合うことも起きるだろう」と中島教授は話す。「公平さや厳格さの尺度が、欧州からきたスポーツとは違う。昔の相撲ファンは、そのあたり『大人の見方』をしていたのでは」とは阿部氏だ。

 人情相撲を許容する文化の裏側で、勝ち負けを操作する不正行為である八百長が横行していた。だが、相撲協会は一貫してその存在を否定してきた。週刊誌の八百長報道に対して起こした訴訟にも勝利。昨夏、協会の改革を検討する「ガバナンス(統治)の整備に関する独立委員会」が罰則付きの八百長禁止規定を提言した際も「八百長は存在しない」と拒否している。

 八百長の「証拠」が明らかになったことで、不正の根絶は急務となった。しかし、特別調査委員会の伊藤滋座長(早大特命教授)が認めるように、実態の把握すら困難な状況。大相撲の根源的な問題でもあり、信頼回復の道筋すら見えていない。

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両国国技館に向かう力士=4日午前、東京都墨田区
春場所のチケット発売が延期となり、告知の紙がはられた大阪府立体育館 =4日午後7時23分、大阪市浪速区(柿平博文撮影)
八百長疑惑問題で記者会見する日本相撲協会の放駒理事長=4日夕、東京・両国国技館

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