「安田忠夫引退記念興業」(4日、後楽園ホール)
“平成の借金王”安田忠夫(47)が試練のトリプルヘッダーで3連敗と玉砕し、17年間のプロレス人生に幕を下ろした。
第1試合では元小結孝乃富士時代に1勝1敗だった元横綱曙に圧殺された。第2試合では大谷と組み、高山&鈴木組と激突も、21分59秒の激闘の末、鈴木のパイルドライバーに撃沈。休む暇なく、大先輩・天龍との“結びの一番”に臨んだ。
既にグロッギー状態の安田は天龍の逆水平チョップやグーパンチを浴びて防戦一方。足4の字固めでもん絶し、4分36秒、セコンドを務めた23歳の愛娘AYAMIがタオルを投入した。セレモニーでは01年大みそかの猪木祭でバンナに一本勝ち後、肩車した娘を再び肩に担いで男泣きした。
今後はブラジルで力士を育成予定。安田は「相撲協会がなくなっちゃうかもしれないから、その場合は予定変更。僕のころは考えられなかったよ!今の子たちはホントにもう!!相撲はガチしかないんです」と時事ネタを交えて爆笑会見。「2度とリングに上がりません。途中でカムバックは絶対にありません。バクチはやめる予定ですが、予定は未定」と念押しした。