2011年2月5日3時1分
茨城県議選の投開票日に、石岡市選挙区の候補者だった戸井田和之県議(46)の事務所にトラックが突っ込み、戸井田氏の叔父(当時62)がはねられ死亡した事件で、茨城県警は4日、元山口組系暴力団幹部の設楽(したら)啓一容疑者(43)=窃盗と器物損壊の罪で起訴=を殺人容疑で近く再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
設楽容疑者は、投開票日だった昨年12月12日午前10時40分ごろ、前日未明に盗んだトラックで事務所に突っ込み、フェンスなどを壊したとして窃盗と器物損壊の罪で4日、起訴された。
戸井田氏の叔父の戸井田利雄さんは逃走するトラックを制止しようと前方をふさいだ際にはねられ死亡した。県警は、運転していた設楽容疑者が利雄さんに気付きながらはねており、この行動が「死んでも構わない」という未必の故意にあたると判断したとみられる。
設楽容疑者は窃盗容疑などで逮捕された先月16日から一貫して容疑を否認している。