宜野湾署と県警生活保安課の合同捜査班は19日、宜野湾市真栄原の真栄原社交街(通称・新町)の店舗で不特定多数の男性客を勧誘し従業員に売春させたとして、売春防止法違反(周旋・場所提供業)の疑いで経営者の女を逮捕し、「今回の逮捕で新町の風俗店は、ほぼ壊滅状態になった」との認識を示した。新町では一時、約110店舗が営業していたが、パトロールの強化などで数店舗に減り、休眠状態になっていた。
同署の調べでは、逮捕されたのは風俗店「レンボ」の経営者の女性(62)。容疑を認めているという。2010年12月15日~11年1月5日までの間、女性従業員らに不特定多数の男性客をあっせんし、売春の場所を提供した疑いがある。
捜査員13人が19日午前1時半ごろから始めた家宅捜索では、店内から売り上げ票や売春に関わる物品などを押収。従業員から話を聴くなどした。新町の店舗の多くには「貸」のポスターが張られ、ネオンはまったくなく、客らしき人も見られなかった。
宜野湾署や市民団体は09年6月、「ジョーカー作戦」と名付けて同社交街のパトロールを強化。19日現在、売春防止法などで22人・42件を摘発した。