2011年1月4日 11時24分 更新:1月4日 13時32分
今年最初の取引となる大発会を迎えた4日の東京株式市場は、米株高などを好感して反発した。日経平均株価の午前の終値は前年末(12月30日)終値比144円93銭高の1万373円85銭。大発会の午前の終値としては3年連続で上昇し、ひとまず堅調なスタートとなった。午後に入って上げ幅は一時170円を超え、取引時間中で昨年5月中旬以来の高値となる1万400円台をつけた。
前日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が約2年4カ月ぶりの高値をつけたことに加え、外国為替市場の円相場も1ドル=81円台後半と円高が一服し、電機や自動車など輸出関連株を中心にほぼ全面高となった。
昨年の日経平均は、円高などが響いて年間で3%下落し、08年9月のリーマン・ショック前の株価水準を回復した米欧市場に比べ出遅れた。大発会の式典で、東証の斉藤惇社長は「魅力的な投資機会を提供し、リスクに挑戦しやすい環境作りを積極的に行っていく」とあいさつ。出席した自見庄三郎金融担当相は「うさぎ年は飛躍の年。跳んで跳んで跳びまくりましょう」と述べ、晴れ着姿の新成人女性たちと取引開始の鐘を打ち鳴らした。【田所柳子】