菅直人首相(64)は3日の衆院予算委員会で、排水門の常時開放を決断した国営諫早湾干拓事業をめぐり、1997年4月実施の潮受け堤防の閉め切り工事について「1999年」と事実誤認の答弁をした。
首相は1月31日の衆院予算委でも、満州族が建てた清王朝について「蒙古民族を中心にした王朝」と答弁、直後に訂正している。
首相は同事業への関心が高く、3日の審議でも「何度も現地に足を運んだ」「相当程度、私自身この十数年の活動の中で知っている」と“専門家”を自負していたが、答弁の最初で首相は「事業に私が直接関わりを持ったのは確か1999年、いわゆるギロチンと呼ばれた潮受け堤防の閉鎖のころ…」とすべってしまった。